第五話 DeadWars
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ーズ……!?」
「まぁまぁ、見てればわかるって」
そんなことを言う玖渚に引かれ、机の横まで移動させられる。
そこで、初めてギャラリーとして勝負を目の当たりにした。
……なんだ、これ?
プレイヤーの右側に存在するのは裏向きにされたトランプの山。
そして、プレイヤー同士の真ん中に、その山の上から引かれたカードが出される。
今出されたのは、片方がハートの7、もう片方がクラブのジャック。
すると、ハートの7はクラブのジャックを出した方のプレイヤーの手元へと移り、山札の上に表表示で置かれた。
「ぐ、何故だ……何故……!?」
ハートの7を出した方のプレイヤーの男性はカタカタと震えながら、山札に手を置く。
対して、クラブのジャックを出した方の女性は、冷ややかな笑みを浮かべている。
「さて、バトルだ」
女性のその言葉と共に再び互いの山札からカードが出される。
男性の方はクラブのキング。
対して女性は、スペードの1。
「があっ!?」
男性が悔しそうにそう口にした瞬間、クラブのキングとスペードの1は女性の捨て札の方へと置かれた。
見ると、男性の方の捨て札は殆ど存在せず、女性の方の捨て札はかなりの量が溜まっていた。
そして、次の勝負。
男性のクラブのジャックに対して、女性のハートのクイーン。
再び捨て札が女性に回収されたその瞬間。
「勝負あり!」
机についていた審判であろう人物がそう叫ぶと同時に、勝敗が決した。
まだ山札は残っているのに……何故だ?
疑問に思っていると、プレイヤーは互いに捨て札を目の前に並べ始める。
男性の方は合計で8枚。
対して、女性の方は合計で20枚。
そこで気づく。
「もしかしてこのゲーム、捨て札が先に20枚になった方が勝ちなんじゃないか……?」
確かめるように玖渚に聞くと、玖渚はピンポン、とリズムよく答えた。
「そう、このデッドウォーズ。 相手より先に捨て札が20枚になった瞬間勝負は決まる。
そして……ここからがデッドウォーズのデッドたるところ……!」
玖渚がそう口にした瞬間、それぞれのプレイヤーが口を開いた。
「……36」
男性がそう口にすると、女性は。
「123。 差異は87。 ボーナス換算の四捨五入で90ね」
そんな数値を口に出した。
何のことかと思っていると、場に出ているカードを見て、なんとなく納得した。
なるほど、捨て札のカードを全部足した数が今の数なのか。
で、この数は何に使われるのだろうと思っていた瞬間。
男性は、真っ青になり、その場で叫んだ。
「ない! そんな90Mなんかない! 今手持ちは10Mだけだ!」
9、90Mだと……!?
いや、手持ちが10Mってのもすげぇけど……。
まさか、そ
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