暁 〜小説投稿サイト〜
26歳会社員をSAOにぶち込んで見た。
第五話 DeadWars
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ーズ……!?」
「まぁまぁ、見てればわかるって」
 そんなことを言う玖渚に引かれ、机の横まで移動させられる。
 そこで、初めてギャラリーとして勝負を目の当たりにした。
 ……なんだ、これ?
 プレイヤーの右側に存在するのは裏向きにされたトランプの山。
 そして、プレイヤー同士の真ん中に、その山の上から引かれたカードが出される。
 今出されたのは、片方がハートの7、もう片方がクラブのジャック。
 すると、ハートの7はクラブのジャックを出した方のプレイヤーの手元へと移り、山札の上に表表示で置かれた。
「ぐ、何故だ……何故……!?」
 ハートの7を出した方のプレイヤーの男性はカタカタと震えながら、山札に手を置く。
 対して、クラブのジャックを出した方の女性は、冷ややかな笑みを浮かべている。
「さて、バトルだ」
 女性のその言葉と共に再び互いの山札からカードが出される。
 男性の方はクラブのキング。
 対して女性は、スペードの1。
「があっ!?」
 男性が悔しそうにそう口にした瞬間、クラブのキングとスペードの1は女性の捨て札の方へと置かれた。
 見ると、男性の方の捨て札は殆ど存在せず、女性の方の捨て札はかなりの量が溜まっていた。
 そして、次の勝負。
 男性のクラブのジャックに対して、女性のハートのクイーン。
 再び捨て札が女性に回収されたその瞬間。
「勝負あり!」
 机についていた審判であろう人物がそう叫ぶと同時に、勝敗が決した。
 まだ山札は残っているのに……何故だ?
 疑問に思っていると、プレイヤーは互いに捨て札を目の前に並べ始める。
 男性の方は合計で8枚。
 対して、女性の方は合計で20枚。
 そこで気づく。
「もしかしてこのゲーム、捨て札が先に20枚になった方が勝ちなんじゃないか……?」
 確かめるように玖渚に聞くと、玖渚はピンポン、とリズムよく答えた。
「そう、このデッドウォーズ。 相手より先に捨て札が20枚になった瞬間勝負は決まる。
そして……ここからがデッドウォーズのデッドたるところ……!」
 玖渚がそう口にした瞬間、それぞれのプレイヤーが口を開いた。
「……36」
 男性がそう口にすると、女性は。
「123。 差異は87。 ボーナス換算の四捨五入で90ね」
 そんな数値を口に出した。
 何のことかと思っていると、場に出ているカードを見て、なんとなく納得した。
 なるほど、捨て札のカードを全部足した数が今の数なのか。
 で、この数は何に使われるのだろうと思っていた瞬間。
 男性は、真っ青になり、その場で叫んだ。
「ない! そんな90Mなんかない! 今手持ちは10Mだけだ!」
 9、90Mだと……!?
 いや、手持ちが10Mってのもすげぇけど……。
 まさか、そ
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