第五話 DeadWars
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まぁ、気持ちはわからんでもないけどな。
というかこいつ中間管理職だったのか……。
「とりあえずね。 なんと、天下のアルスと、クーレイト君が10Mを入手してくれました!
現実に換算すると1千万! これは凄い額だね! そして、何よりも……!」
そこで天乃は区切り、部屋のドアを開ける。
そこから、一人の人物が、部屋へと入る。
「ギルドに新人でーす! スユアさんって言うんだけど、なんと、この人がギルドの家のために100Mを投資してくれました!
現実に換算すると一億! たぶん俺が一生頑張っても稼げない額です。 はいみなさん拍手ー!」
俺は拍手をしながら、スユアに視線をやる。
スユアは、少しだけテレながらも、まんざらでもない顔をしていた。
そう……あの勝負の後。
スユアが、俺とクーレイトにギルドの申請をしてきたのだ。
もちろん俺はギルマスじゃないからその場ですぐに、とは行かなかったが、天乃に連絡して早速入れてもらった。
家を買うために稼いでいた、という話をしたら案外簡単に投資してくれたのだ。
何でも、著金額を含めると200M以上はあるらしい……。
何人も破滅へ追いやり、殺してきたやつだが、それで嫌うってのも大人気ない。
罪を背負って生きていくって言ってるんだから、あまり気にしないでやろう。
「えー、さらに新人がいますが、圏内に入れないので今度紹介します。
とりあえずまぁ、皆さん仲良くしてください! あとギルドのホームになる家は20層あたりの馬鹿でかい家を買おうと思っています。
というかあれ家と呼ぶにはでかすぎるんですが、まぁ、まぁ、追々決めたら見せるのでそれまでは宿で我慢してください。 宿代は出します。
因みに俺のポケットマネーです」
そんな天乃の言葉に、一同で笑いが起きる。
つくづく舌が回るやつだぜ、天乃。
コイツをギルマスにしたのは間違いじゃなかった。
さっき言ってたさらにいる新人ってのは……言うまでも無く玖渚だ。
オレンジカーソルが入るという異例の事態だが、俺と天乃、クーレイトの3人で相談して決めたから問題ない。
桜花あたりがゴネそうだが、まぁレイカとスユアが宥めてくれるだろう。
ガンマさんに関しては、クーレイトがいれば後はどうでもいいらしいしな。
そんなこんなで、俺達の家を巡る一大イベントは、なんとかどうにか、幕を閉じたのだった。
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