第五話 DeadWars
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「くくく! もらっておくぜ!」
アルスはしたり顔で、場にあるカードを回収していく。
なんで……!?
いや、ここで戸惑ってもしょうがない。
次、次があるのよ……!
次は正面場、K!
ここで、私はAを出す!
山札から引かれて出たカードは……。
何故か、Q……!?
なんで、私がいつ、Qを……。
いや、違う、このQは……!
さっき、私が出そうとしたQだ……!
アルスのKは、当たり前のように出てくる。
「おいおい、どうした……鳩がデザートイーグル食らったような顔してるぜ……!」
「……それを言うなら、豆鉄砲でしょ? マルイのモデルガンでも買ってれば……!?」
そう、強がっては見たもののこれは非常にまずい。
何故かはしらないけれど、自動追尾スキルが上手く発動してない。
それどころか、さっきのJ……何処から出たのか……!?
今回……何かがおかしい!
絶対だったスキルによる勝利が……!
く……次っ!
次は、相手がA……だから、ここは2が……!
そう思って、相手が出たカードを確認すると、2……!?
なんで、ここで2が……。
私の山札から出たのは、A……!
ここで、気がついた。
ああっ……もしかして……!
私の山札が、ズレてる……!?
さっきのJから、その後が、1枚づつズレてるっていうの……!?
なんで、なんでっ……!?
それに、相手が出すカードが、完全に違う……!
読み間違い? それとも、自動追尾の失敗……マーキングミス!?
アルスの背後にいる、私の仲間は……!?
そう思い、顔を上げると。
そこに、私の仲間はおらず。
変わりに、いつもこのホールに来ている少女が舌を出してこちらを見ていた……!
あれは……確か、玖渚とかいう泥棒!
私の仲間を、一体どうしたっていうの……!?
さっきまで、メッセージを送ってきていたのに……。
ふと、視界にメッセージが現れる。
他人には見えないタイプの、所謂wisメッセージだ。
そこに書かれていたのは……。
【いつから私がザサーダだと錯覚していた?】
ザサーダというのは、私の仲間の名前……!
じゃあ一体、これは誰……!?
宛先に、眼をやると……玖渚!?
嘘……さっきまで、確かにザサーダから……。
ふと、履歴が見える。
そこには、宛先が、さっきまでの勝負中、玖渚から送られてきたものになっていた。
まさか……!
勝負中に来るメッセージは、ザサーダのものだと思い込んでいた、私の隙をついたの……!?
やられた……!
これじゃあ、相手の山札の大半はわからない。
でも、追跡スキルをつけていたA、K、Qについては……!?
そう思って捨て札へと眼をやると…
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