暁 〜小説投稿サイト〜
26歳会社員をSAOにぶち込んで見た。
第五話 DeadWars
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てしまったのだ。
 このゲームは、2とジョーカーを所有したものが勝つ。
 手札がルールによっては8と2とジョーカー、そして適当な数を1つだけで構成すれば負けない。
 そんな当たり前のことに気づいた瞬間。
 私の中で何かが変わった。
 あえて1番初めに負けて、カードをシャッフルする役を取る。
 後はシャッフルした後、上手く自分にカードが回るように細工する。
 ただ、これだけで、私は勝てた。
 友達がまともにいなくても、やってはいけないことをやっている背徳感と、勝利の快感。
 これが、もう忘れられなくて、何度も何度も、イカサマを繰り返した。
 友達からはバレずに「ナツキちゃんは運が強いね!」なんて言われた。
 バレずに適度に負けたのが項を成したらしい。
 中学生に入ってからは、賭けギャンブルは加速した。
 父親から教わった麻雀で、只管イカサマを研究した。
 燕返し、キャタピラ、ぶっこ抜きは当たり前。
 常に満貫以上で勝ち、父親の知り合いや親戚から小遣いを荒稼ぎした。
 全自動卓でも関係ない。
 初めから握っておけば、それらは回避できるのだから。
 敗北は計算された敗北で、勝利は仕組まれた完成された勝利。
 高校生になってからもそれは変わらず。
 大学を出て、二十歳を過ぎても、私は未だに完全な敗北を知らなかった。
 ただ、当時ゲームにハマっていた私は、SAOを買って、このデスゲームに放り込まれた。
 初めは驚きや戸惑いがあったが、そんなのは一週間で吹っ切れた。
 逆に、このゲームに存在するスキルの存在。
 そして、階層が上がると開放されたトランプの存在で、劇的に変化した。
 今まで無名だったプレイヤーの私が、ギャンブルで、一気にトップまで上り詰めた。
 誰も勝てない、絶対の存在、それが私、スユアだ。
 まぁ、とは言えイカサマのネタを開けば簡単なものだ。
 初めに配られるA,K,Q。
 これら3枚に関しては何の小細工もしない。
 問題は、配られる時。
 わずかながら、透過スキルが使える瞬間がある。
 もちろんバグなのだろうが、これを利用して、自分の山札と相手の山札を認識する。
 スキルを発動したエフェクトも理論コードを利用した方法でかなり控えめにした。
 一見するとわからないだろう。
 相手の山札がわかったところで、次に追跡スキルの使用だ。
 相手のA、K、Qに追跡スキルでマークをつけておく。
 仮に相手がシャッフルしたところで、私の視界からはその位置が丸わかりだ。
 そしてここが重要。
 相手の山札と私の山札がわかれば、除外された6枚の内容もわかる。
 今回は……K、6,7,4,2、9が除外されたようだ。
 ここで重要なのは、K。
 幸い、私の山札にKは2枚ある。
 Aも2枚存在
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