暁 〜小説投稿サイト〜
26歳会社員をSAOにぶち込んで見た。
第五話 DeadWars
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 先に20枚溜まったのは、当然女性で。
 俺も運よく、8枚は溜めることに成功したが……。
 Aが2枚、Kが1、3が1、Qが1、Jが1、4が2。
 対してあっちにはAが1枚、Kが3枚、Qが2枚、Jが3枚、10が2枚……。
 Aの1枚は除外されてたようだが……。
 この時点で、俺の負けだ……。
「72点……」
 俺がそう呟くと、女性は冷ややかな笑みで。
「153点! ボーナスは使わないで、差異81Mね」
 そんな言葉を放った。
 100M以上にはならなかったとは言え、払えば残金19M……。
 大負けだ……!
 しかし……想定してなかったわけじゃない!
 こうなることは、わかっていた……!
「ああ、払う、払うが……一つ言っておく」
 俺はアイテムレジストリから金を取り出しながら、隣にいたオレンジカーソルのジャッジへと視線をやった。
「勝負を続行させてくれ。 代償として、俺に81M分の貫通武器を刺してもいい!」
 俺がそう口にした瞬間、ホールがどよめき、目の前の女性が驚いたような顔をした。
「……正気? アンタ、フィールドに出たら死ぬのよ?」
「上等だ。 ここはSAO、デスゲーム。 ここに閉じ込められた時から腹は括ってる」
 俺がそう口にすると、女性はしばし考えた後。
「……いいわ。 受けてあげる。 ただし、81本は突き刺さってもらうわよ!」
 その言葉と共に、オレンジカーソルが俺を囲み。
 次々と、俺の背中に貫通武器を突き刺していった。
 小さいものだとピックから、でかいものだと槍まで、大小様々だ。
 トゲゾーになった気分だ……。
 服の耐久値が減ってるが、今回別にいらない装備を着込んできてよかった。
 耐久値もまだまだたっぷりある、次の勝負中に全裸になるってことはねぇだろう。
「さて、トゲゾーになったところで、ラウンド2と行くか……!」
 俺がそう啖呵を切ると、女性は暫く俺を見た後。
 心底楽しそうな顔で、口を開けた。
「気に入ったわ、アナタ。 名前は? 私はスユア。 トップギャンブラーの、スユア!」
「……アルス。 ギルド、ディラックの、アルスだ!」
 互いに名乗りを上げたその瞬間。
 再び、ジャッジによってトランプがシャッフルされる。
 さぁ、こっからだ。
 俺はスユアの背後で場を見ているクーレイトに、目配せした。



―――――



 目の前の男はあまりにも馬鹿馬鹿しい。
 私に勝てることなどありはしないのに。
 このトップギャンブラーのスユア、現実でも、ゲームでも敗北は無い。
 思えばいつもそうだった。
 初めてギャンブルというものを認知したのは小学生の頃。
 友達が誘ってきた大富豪でのことだ。
 ローカルルールが多かったそのゲームで、攻略法を見抜い
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