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Epos5八神家の日常〜Pet Capriccio〜
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†††Sideヴィータ†††

最近始めたはやてとのお昼の散歩。あたしがはやての乗る車椅子を押して、あたしらの側には狼形態のザフィーラが歩いてる。今のザフィーラには首輪とリードっつう引き綱がある。リードを持ってるのははやてだ。これはもう完全に愛玩動物(ペット)扱い。ザフィーラを狼形態で外に出す時は、必ず首輪を付けてリードを繋げること。それを決めたのはルシルだ。

――大丈夫やってルシル君。ザフィーラは大人しいし――

――ダメだ。俺たち家族がそう思っていても、周りはそう思わないはずだ――

――ずっとあたしと離れんと居れば・・・――

――ダ〜メ〜だ。よく見てくれ。いくら大人しくてもこの図体、それに牙と爪。リードで繋いでおかないと通報ものだ。これだけは譲れない――

――ルシル君は心配性や――

――これくらいでちょうどいいんだ。あともう1つ。ザフィーラを伴って外出するときは、守護騎士の誰かを同行させること。車椅子のはやてと、はやてより大きなザフィーラの2人だけとなると、同じく通報ルートだ――

――そこまでせなアカンか?――

――うん♪――

という感じで決まっちまった。でもま、そのおかげかここ1週間くらいは妙な問題は起きなかった。あと、ザフィーラを連れてるのが車椅子に乗った子供(はやて)だって言うのが良かったのかも。
はやての言うことをなんでもキッチリと聴くザフィーラ。その忠義っぷりが、公園とかで会う老人とか大人とか子供に結構人気になったりしてさ。そんで今日も近所の公園まで出かけてたんだけど、「急に曇りだしたなぁ」はやてが空を見上げて言う。

「雨が降る前に帰らなアカンな。ヴィータ、ザフィーラ、急ごか」

「うんっ」『かしこまりました』

車椅子を押す速さを上げて、土手を駆ける。けど「あ、降って来た!」頭や腕にポツポツと雨が当たってきた。しかもどんどん雨足が強くなってきた。さらに最悪なことに傘も無けりゃ、雨宿りする場所――鉄道が走る鉄橋が在るけど結構遠い。まだ気温が温かいって言っても雨に打たれっ放し、それに家に帰るまで濡れっ放しってことになっちまったら風邪を引くかもしんねぇ。

(それだけは絶対にさせねぇ・・・!)

辺りを見回して人が居ないのを確認する。あたしは「ザフィーラ!」はやてをザフィーラの背の上に乗せた。

「え、ちょっ、ヴィータ!?」

「しっかり掴まってて! 行けっ、ザフィーラ!」

「応!」

魔法を使ったりすればもっと速く連れて行けるけど、人の目が今は無いからって油断すると変なことになりかねねぇ。だから「おりゃぁぁぁぁ!」ザフィーラにはやてを乗せて先に避難させて、あたしが車椅子を押して全力で追う。そんではやて達に遅れて土手を下りて鉄橋の下に到着。ザフ
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