第四話 AUCTION
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りして奪った宝を持って、取引をしにきたのだ。
オレンジカーソルの玖渚は街へは入れない。
そのため、取引はフィールドで行われることとなる。
「えー、じゃあまずこっちの細剣から。 スタートは10kでーす」
玖渚がそう言うと、その場にいた何人かが手を挙げながら叫ぶ。
「20k」
「100k!」
「なら200k!」
「240kだ!」
次々に上の額が提示され、遂には300kを突破する。
その後、誰も挙手しなくなったことを確認すると。
「はいじゃあ360kで打ち切り! 毎度ー」
玖渚は落札者にアイテムを渡し、落札者から金を受け取る。
ここでは所謂オークション形式でアイテムの取引が行われている。
出品者、落札者、開催者の3つに別れて行われるこのオークションは。
郊外ということだけあって、オレンジネームも参加できる場となっていた。
一部の商業専門ギルド連合によってPK等の行為は抑止されてるためオークション内は比較的安全である。
しかしあくまでもこのオークションは窃盗品等も平気で出品されるためクリーンではない。
そのため、一部の知る人ぞ知る闇市として確立していた。
玖渚達のような出品者は現実のブローカーになぞらえて、ブローカーと呼ばれる。
因みに、売られるのは装備品等だけではない。
「えー、今回は身売りします。 此方レベル30細剣使い。 武器スキル400程度。 盾役としてもOKです。
契約期限は一週間。 傭兵でもボディガードでもどうぞー。 20kから。 質問もどうぞー」
そう口にする男性に、何人からか挙手が上がる。
「装備品は今つけてるものですか?」
「はい、一応最低限強化済みです。 最前線で戦えます」
「なら100k!」
こういった、傭兵として己の身を売り出すものも居る。
もちろんSAOはデスゲーム。
自分の命を売って、それでも金がほしいのだ。
しかしこういうことは非合法。
故に、こんな闇市でしか取引されていない。
結局、自分の身売りをした男性は500kで契約されていった。
玖渚は未だに身売りはしたことはないが、噂では結構ハードなものであると聞いていた。
故に、玖渚はそうならないためにも、泥棒をして金を稼いでいるのだ。
もっと言えば、傭兵としての身売りならまだいい方で……。
「身売りします。 一晩。 コード解除済み。 1Mから、金は先渡しで」
こういった女性の身売りが、一番黒い。
コード解除済みというのは理論コードというシステムの一番奥底にあるもので、これを解除すると性行為まがいが出来る。
あくまでもまがいであり、現実世界には影響がない。
しかし、これは娯楽が非常に少ないSAOにとって食以上の対象で。
「3M!」
「7M!!」
「10
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