第四話 AUCTION
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ら」
なんて、当たり前のように言い出した。
こいつは変なとこで素直じゃねぇなぁ……。
「んじゃ、あれ誰取る?」
俺が早速提案すると、天乃が気になることを口にした。
「もしかしてトラップじゃね?」
あー、確かに、可能性は無きにしも非ずだ。
この前も引っかかったし。
あの時は宝箱取ったやつが麻痺ったな。
まぁ麻痺ったのはめでたく俺だったんだけどさ。
正直二度とああいうのは勘弁してほしい。
「俺怖いからいいや」
ということで早速俺はパス。
「じゃあここはレディーファーストで、桜花かレイカ、どっちかでー」
天乃がそう言ってレイカと桜花に眼を向けると、桜花が手を挙げた。
「じゃ、ウチ、ウチ! 見つけたからウチ」
無駄に主張が激しくそう口にすると。
レイカはそれを見かねたのか、苦笑しながら桜花に宝箱を譲った。
まぁ、大人な対応だわな。
しかし、若いっていいなぁ……。
あんな無茶を俺が言ったら流石に見苦しいが、桜花くらい若いとまだ微笑ましいもんな……。
そんな思いに浸っていると、桜花が宝箱に向かってトコトコと走り出す。
俺らはトラップだった場合を備え武装。
そして、桜花が宝箱へと手をかける。
その瞬間だった。
突如、俺達の横を何かが凄まじい速度で通り過ぎ。
桜花を押しのけて、宝箱を開けた人物がいた。
一瞬俺らは何が起きたのかわからなかったが……。
現れたそいつの頭の上のカーソルの色を見て、事態を理解した。
オレンジカーソル。
犯罪者の証である。
「チッ! ただのゴミ装備かよ! まぁいいか、横流しすればどうにか……」
そして盗人猛々しいとはまさにこれ。
本来桜花が取るはずだったアイテムを手にして、愚痴を言い始めたのだ。
「ちょ、ちょっと! 何アンタ! 人のものとったら泥棒!」
桜花が敵意を剥き出しにしてソイツに刃を向けるが……。
ソイツは別段気にしていない様子で、飄々とした態度を取った。
「ああ、泥棒だよ。 これが私の仕事。 所謂、横取り。
あとはこいつを露店やってるやつに流して生計立ててる、健全な泥棒だ」
そう言ってソイツは桜花と距離を置いた後、懐から長い昆を取り出した。
「やり合おうってのならいいよ。 別に命まで取る気はないし。 PKもPKKも、私は御免でね!」
正直、ここで口を出して、俺らが参戦する手もある。
四対一なら、まぁ間違いなくこっちが勝つだろう。
しかし、俺はそれがどうしても出来なかった。
何故なら……目の前にいるオレンジカーソルのそいつは……。
小学生だか中学生だかわからない幼女だったからだ。
こんなやつを大人3人に高校性が囲ってリンチって……。
ちょっと、大人気ないよなぁ……。
俺と同
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