第四話 AUCTION
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4月、春の始まり。
俺は、攻略組とかいう連中と共に、最前線にいた。
コトの始まりは3月頃。
最前線にいた一人が抜けたということで、俺が参加を表明し、参加することになったのだ。
武器、防具を一式新調し、常にレベルを攻略レベルより+10のマージンを取る。
最低限、これが出来なければ攻略なんて出来やしなかった。
俺は最前線に参加するために年始めから作り始めていた大剣を、3月頃にようやく完成させていた。
路上販売をやっていたリズベットとかいうやつのところで素材を全て揃え、エギルとかいう職人スキルを上げているやつに任せて完成した。
強化型特殊大剣『グリュンヒル』。
文字通り強化型の大剣で、製作難易度、強化難易度共に非常にマゾい。
その代わりに、サイズが普通の大剣よりも遥かに大きく、特殊リーチとなっている。
武器ウィンドウの右上に武器レベルが表示され、Lv1〜Lv99まで存在するという特殊仕様だ。
それに合わせて攻撃力が上昇し、必要なSTR値も上がる。
スキル付与効果もレベルが上がる毎についていくが……。
今の俺が装備している状態だとLv30。
次の強化で必要STR値が俺よりも上回ってしまう。
しかも強化素材がこの層では恐らく手に入らない素材。
だからひとまずはここで頭打ちだ。
付与スキルは今のところ3つだけ。
それぞれ特性が違い、使い所が限られてくる。
同じグリュンヒル使いとこういう情報を交換したいものの……。
グリュンヒル使いは必要素材故に非常に少ない。
実際レアドロップを狙うよりはまだ楽で、強力な武器ではあるものの、わざわざ生産する気になれない武器でもある。
そもそも大剣使いが少ない上にこんなもんを生産するのは本当に一部の物好きだけだろう。
桜花は俺が最前線に行ってからも着いてきてくれている。
相変わらずギルドを作ろうとうるさいが、それでも、実力はメキメキと上がっている。
正直、俺よりも強いんじゃないかと思うことが多々ある。
最近は俺、桜花の二人に加え、他のメンバーでPTを組むことが多い。
固定メンバーの一人としては、盾役として、俺のツレである天乃だ。
リアルで同じ歳だけあって、非常に話しやすく、気さくだ。
ついでにヲタではあるが、見た目はインテリ系っぽい。
髪型もゲーム中で変更したようで、ジャンプ漫画よろしくボサボサ頭になってる。
余談ではあるが、SAO内では顔の変更こそ出来ないが、髪型と髪の色の変更は可能である。
それを利用して、俺も髪の色を紺色にしている。
服装もそれに合わせてミッドナイトブルーにゴールドのラインを基調にしたものだ。
天乃は俺に対になるように、スカーレッドにブラックのラインを入れ
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