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遊戯王GX 〜水と氷の交響曲〜
ターンEX−2 鉄砲水ともう一つの『真紅』
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「おいおい、うそだろ……?」
「現実だよー。反撃、レッド・デーモン!極獄の絶対独断(アブソリュート・ヘルドグマ)!!」

 レッド・デーモンが深海の怒りの銛に火を吹きかけ、めらめらと燃え盛る炎の銛を投げ返した。だが、武器を持たない深海の怒りは避けきることができない。その銛が持ち主の体を貫く寸前、富野が動いた。

「さっきの借りはこれでチャラだかんな!トラップ発動、ハーフorストップ!相手のバトルフェイズ時、相手は全モンスターの攻撃力を半分にするかバトルフェイズを強制終了させるかのどちらかを選ぶことができる!さあユーノ、さっさと効果を選びやがれ!」
「へっ、味な真似してくれるじゃねえか。なら当然、バトルフェイズはこれで終了だ!」

 いきなり何の脈絡もなく地面を割って登場した………というより生えてきたジャッジ・マンが軽々と銛を掴み、一振りして火を消すと深海の怒りにそれを見せて何事か聞くそぶりを見せる。深海の怒りがこくこくと頷くと、満足げに微笑んでからそれを手渡して再び地面の中へ消えていった。

「そしてエンドフェイズ、魂の一撃の効果も消えるよなあ?」
「け、計算外だよ。まさかあの富野がこんなコンビプレーに自分から乗るようなマネをするなんてね」

 ?魔竜 レッド・デーモン 攻6900→3000

「勝手にほざいてやがれ、ドロー!手札の死者蘇生を発動、三度蘇れ、俺の相棒!」

 これでこのデュエル3度目の復活となるレッド・デーモンズ・ドラゴンが、これで終わりにしようといわんばかりに咆哮する。それに対してレッド・デーモンは、まるで面白いやってみろと言わんばかりの表情をしているかのように見えた。それを見たレッド・デーモンズの怒りは、富野にもきっちり伝わった。

「見せてやるぜ、俺の最後のモンスター!トップ・ランナー通常召喚!」

 カラフルな残像を引いて辺りを走り回る謎の走者。その姿はどこか珍妙なものだったが、あいにくと今の遊にそれを見て笑うほどの余裕はなかった。

「トップ・ランナー……その効果は確か」
「その通りだ。このカードが場にいる限り、俺の場にいるすべてのシンクロモンスターの攻撃力は600ポイントアップする!燃え上がれ、レッド・デーモンズ!!灼熱のクリムゾン・ヘルフレア!!!」

 レッド・デーモンズ・ドラゴン 攻3600→?魔竜 レッド・デーモン 攻3000(破壊)
 遊 LP100→0





「あ、あはは、そそそんな、あはははは…………」

 いまだに負けることが信じられない、といった様子で呆然としている遊。その様子はどこか哀れなものだったが、ユーノにとって譲れないものがかかっている以上同情するつもりはさらさらない。ソリッドビジョンが消えるのとほぼ同時に近づき、彼の胸
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