第47話 修学旅行が終わって
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君は何を知っているんじゃ………」
実際、魔法世界の件を考えれば今がギリギリだったんだろう。そもそもだからといって9歳のガキにどうこうさせようと考える時点がずれているんだが。
神楽坂はともかく木乃香の方は中等部卒業と共に京都に戻ってもおかしくないんだし。そうなると木乃香とネギが関わることがなくなるし。
ネギの知識量から言っても高等部の教師は無理だろう。その辺はごり押しするか。
なんにしろ、こちらが知っていることを馬鹿正直に伝える必要もない。
「さあ、どうなんでしょうね。少なくともネギが知ろうともしないことは知っていますが」
さて、これ以上話しても意味もない。そろそろ帰らしてもらうか。
「では、話しも終わったので帰らせてもらいますかね」
「待ちなさい。まだ話しは終わっておらんぞ」
「ええ? もう話すこともないんですが。それとも力ずくで聞きます?」
「それでもワシはかまわんぞい」
「いや、止めた方が良いですよ」
「む」
「だってこの話し合いはリアルタイムで日本異能協会と関東魔法協会理事長に流してますんで」
「なんじゃと」
そう告げると同時に学園長の机の電話が鳴り出す。
スサノオを経由して、親書の話し合いと同様に映像を流していたので、恐らく不穏な動きをした学園長を止めるための関東魔法協会理事長からの電話だろう。映像が流されてる状態でオレを攻撃して怪我でもさせたら、京都の一件同様、関東魔法協会を責める弱みになるからな。理事長さんも必死だろう。
元々は書類を渡した渡してないと水掛け論になるのを防止するためだったんだが、保険が生きたと言ったところか。
「どうぞ、電話を受けて下さい」
ナンバーディスプレイでかけてきた相手がわかっているんだろう、渋々電話を取る学園長。
「それではごきげんよう」
「じゃぁ、サヨナラおじいちゃん、じゃなくて学園長」
そう言って木乃香と2人、電話相手−−−予想通り関東魔法協会理事長らしい−−−と喧々囂々話し合っている学園長を横目に学園長室を出る。
☆ ★ ☆
翌月曜日、学園長室で仏頂面の学園長にお別れの挨拶をし、職員室で先生方に、担当していたクラスの朝のホームルームで生徒達にお別れの挨拶をし、さっさと学園を出る。
木乃香の方も修学旅行の最後で話したこともあって、朝のホームルームで挨拶をして結局授業に出ずに去ることにする。一応理由的にも早く京都に帰る必要があるしね。
3−Aの生徒が麻帆良駅までついてきたのは驚いたがそれもらしいな、と思い麻帆良祭でまた会おうと声をかけて学園都市を出る。
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