第三話 PlayerKiller
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……。
十一層の飲み屋に集められた知らない顔四人と、俺のツレ一人。
因みに俺のツレは、普通に人見知りである。
なんでコイツをチョイスしたのかというと、同族がほしかったからだ。
俺の苦労をわかってくれるやつがほしかった、それだけの理由だ。
だから、別にコイツが今、死ぬほど冷や汗かきながらこっちに助けを求めてくるのは。
正直、予想外だった。
「おい、何だよ、ふざけんなよ……奢るって聞いたから来たのに、なんだよこれ、合コンかよ?
俺何も準備してねーよ、つかなんだよ、男二人に女四人って、バランス悪すぎだよ、どうすんだよ?」
質問攻めしてくるのは、俺のツレのAmenoこと天乃とかいう盾役だ。
戦闘では頼りになるコイツが、こういう場面じゃ役に立たない、というかうざい、盾役の意味がねぇ!
で、目の前に並んでいる知らない子らは……。
「はじめまして、レイカです」
「どうも、ガンマです」
「えっと、シリカです」
「こんにちは、ゲッカです」
いやいや、ちょっとちょっと、全員知らねぇよ! 何だこれ……。
無駄に可愛い子混じってるのが逆に困るな……。
どうすりゃいんだよ……ていうか何、ガンマって、女の名前でそんなの許されるの? バイクかよ。
服装も紺ベースに赤いライン、それと並ぶように金色のライン。 ウォルターウルフカラーかよ。 意識でもしてんのか……?
「さてアルス、人は集まったよ」
そして飄々とそんなことを口にする桜花。
いやいや何考えてんの……。
「ちょ、解散! 解散だ! ごめんなさい皆さん、ウチの馬鹿がご迷惑おかけしました! いや、ホントすみません! 貴重な時間を!」
そして必死に頭を下げる俺。
もうマジで胃が痛い。 痛覚は無いけど胃が痛い。
きっと俺は、第三者から見れば、途方もなく情けなく見えるのだろう。
「ごめんなさい! 俺からも謝ります! 本当にごめんなさい! 生きていてごめんなさい!」
そして一緒に頭を下げてくれる俺のツレ。
持つべきものはツレだな……。
ツレにこんな思いをさせる俺は、最低だ……。
そんな俺の願いが通じたのか、四人の女神達はそれぞれに思うことを口にしながら解散してくれた。
た、助かった……。
そんなことを思って顔を上げると。
怒りに染まった桜花という名の大悪魔が、俺を見下していた。
……まぁ、こうなるわな……。
その後、ツレと共に一時間ほど、桜花の愚痴に付き合いながら、飯を奢るハメになったのは言うまでも無いことだ。
――――――
ホイミは逃げていた。
ただ、己の身を守るために。
サニーは戦っていた。
ただ、彼女を守るために。
だが、目の前の『敵』は、酷く強大
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