第三話 PlayerKiller
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どうよ? こいつらのギルドに入らねぇ?」
「ヤだ」
そしてこの返答だ……。
イヤになっちまうぜ、こっちが折角紹介してやったっていうのに。
そう思っていると、ダッカーが口を尖らせて愚痴を言った。
「なんだよー。 みんなで狩りしたり飲み食いしたり、喋ったり、いいことだらけだぜ?」
「そりゃあ、お前らが超絶仲良し集団だからだろ。 つか、ギルドにいた女の子はどうなの? 取り合いとかになんねーの?」
俺がそう言うと、ダッカーは声を荒げて、ハァ!?と叫んだ後、俺が渡した飲み物を一気に飲み干し、音を立てながらその場に置いた。
「な、何言ってんだよ! サチはそういうのとは違ぇし! あれだ! 言うなら、妹みたいなもん、そういうの抜きのマジな仲間だから!
アイツにもし好きなやつが出来ても俺はマジで影から見守ることに徹するから、マジで!」
コイツもコイツでわかりやすいヤツだな……。
そんなことを思いながら、いやらしく笑ってやると、ダッカーはその場から立ち上がり、素早く俺に背を向けた。
「んじゃ! 俺もう行くから! この後みんなで狩る予定があるからな!」
それだけ言って、ダッカーはその場から去っていく。
いやぁ、面白いやつだ。 流石ギルドのムードメーカー、と言われてるだけはあるな。
そんなことを思っていると、桜花から、厳しい視線を感じる。
ああ……こっちの問題が解決してなかったな。
勝手に自己完結しちまってたよ。
「まぁしかし、ギルドギルドとは言っても、人はどうするんだよ。 俺と桜花だけじゃ流石にギルドもクソもねーぜ」
俺がそう言うと、桜花は少しだけ考えた仕草をした後。
「ウチのフリーのフレンドと、アルスのフリーのフレンド足したらいけるんじゃない?」
そんな、計画性の無いことを口にした。
いや、いけねぇよ……つか俺のフレンドでフリーのやつあんま多くないんだが……。
まぁ、数えて2,3人くらいだな……。
「こっちの方は厳しいな。 いてもあんまり信用できるやつじゃねーし」
「じゃ、ウチの方ならいい? 4人くらいフリーの子いるけど」
「俺が知らないやつじゃ気まずいだろうが!」
地味に人見知りの俺に、女の子の友達は荷が重過ぎる。
マジで中間管理職みたいに胃がやられて会社に出てこなくなっちまうよ……。
「じゃあ今から知り合おうか? 呼ぶよ」
「そういう問題じゃねぇって……」
マジで勘弁してくれ、会うって思っただけで胃が痛い。
ゲロ吐きそうな気分だぜ……。
そんなことを思っているうちに、着々と準備をし始める桜花。
勘弁しろよ……。
しかし、そんな俺の思いは届かず、桜花の知り合い、四人が集められることとなった。
もちろん、俺も助っ人としてフレンドのうちの一人を呼んではおいたのだが
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