第三話 PlayerKiller
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ったりするには十分だ。
最近色々単語というか専門用語も覚えたが、まぁトリビア程度だ。
アスナって子は可愛いとか、ファンが多いだとかー。
あと攻略組とか呼ばれてる連中は強いとかー。
まぁ、どうでもいい。
俺はそんなことより今解決しなければいけない問題が、目の前にある。
「アルス、ギルドを立ち上げるべきだよ。 寧ろ立てなきゃいけないと思うよ」
そう口にするのは、一層からずっとくっついて来てる、桜花だ。
というか今、俺はコイツとしかPTを組んでない。
フレンドリストは増えたが、ずっと着いてきてるのはコイツだけだ。
因みにサニーさんとホイミさんは二人で攻略組とかいうのに行った。
なんだっけ、軍?とかいうのにサニーさんは入ったみたいだ。
ホイミがどうなったかは知らないが、連絡が無い以上、二人の関係に水を差すつもりはない。
で、目の前のコイツ。
最近やたらギルドが増えたせいで、ギルドを立ち上げることに固執してる。
自分で立ち上げなくても、他人のギルドに入ればいいものを……。
「お前なぁ。 ギルドって結構大変らしいんだぞ。 人の管理とか、そういうの。
中間管理職の忙しさを知ってるか? 上から下から愚痴ばっか聞かされて……」
「知らないしどうでもいいよ、ウチは立ち上げたい。 そういう年頃」
どういう年頃だよ、とか思ったが、要するに思春期ってことなんだろう……。
まぁでもギルド、ね。 考えてはおくか。
事実、ギルドに入ればステータス類のアップはするらしい。
故に、何の理由もなくギルドを作っている連中もいる。
「まぁー、そうだなー。 いずれ考えるわー」
あくびをしながら適当にあしらうと、桜花は不機嫌そうな顔をして、こちらを睨んだ。
あー、やめてくれ、機嫌損ねるとコイツくそめんどくせぇから。
そう思ってる時、丁度よく知人が近くに来た。
ダッカーとかいう、黄色いシーフっぽい服装のイケメン兄ちゃんだ。
確かコイツは月夜の黒猫団とかいうギルドに入ってたはず……!
「よう、調子どうよ?」
「こっちはそれなりー。 ていうか昼間から何やってんの?」
痛いところをついてきたダッカーを無言で座らせ、適当な飲み物を渡す。
「まぁ飲め。 いやな。 お前らギルド組んでるだろ? 目の前のこの馬鹿にギルドの厳しさを教えてほしいんだよ」
俺がそう言うと、ダッカーは出された飲み物を飲んだ後、一息ついて。
「何言ってんだよ! ギルドおもしれぇよ! ギルド! なんならアルスも俺らのギルド入る!?」
なんてことを、ほざきやがった。
コイツに聞いた俺が馬鹿だったか……。
「いやいや、遠慮するわ。 お前らはリアルの仲良し集団なんだから、俺みたいなオッサンが入っちゃマズいって。
それよりも桜花
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