プロローグ
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「あぁ、いい天気だなぁ」
そう呟くのは、八神勇儀、この作品の主人公である。
どこにでもあるようなテンプレ転生をし、めでたく二度目の生を受けることが出来た、所謂転生者と呼ばれる者である。
「さて、暇だなぁ……」
ただそんなテンプレ転生の内容だが能力を3つまでで、転生先は未定という
どこまでもオーソドックスな内容だった。
とりあえず、俺は自分が好きな能力を選んだ。
1、怪力乱神を持つ程度の能力
2、『東方project』に出てくる『星熊勇儀』と同等の身体能力
3、能力を扱うのに必要な条件を最初から満たしていること
まぁ、1と2は自分の超人願望をかなえるため、3はただの保険である。1と2を良く知らない人は身体能力がとんでもなくなるとでも考えてくれれば大丈夫である。
そんなチート能力を手に入れたわけだが、今は家族が1人いる。
「う〜ん…、おはよう勇儀姉ちゃん、朝ごはんあるー?」
外を眺めつつボーっとしていた俺だが、呼ばれて振り返る。そこには車椅子に座った女の子がいた。
彼女の名前は八神はやて、今の俺の妹である。
「朝ごはんならもうできてるよー、すぐ行くからちょっと待って」
返事を返しつつ、心の中でため息をつく、べつにはやてが悪いわけではない。今の自分の性別に関してだ。一人称が俺となっているように、俺の前世は男であり、間違っても『姉ちゃん』などど呼ばれる性別ではない。
そんなことを考えながら、机の上に並べられた朝食を見る。うん、美味しそうだなぁ、生前食べ物なんて、全くといっていいほど興味を持たなかった俺は、そんな感想しか出ない。
「どうしたの勇儀姉ちゃん、早く食べ始めよ?」
はやての声を聞いた俺は、性差なんていう大問題を先送りにして朝ごはんを食べることにした。
俺も椅子に座ったことなので、はやてと2人で「いただきます」といって食べ始める。
「ふぅ、ごちそうさま」
「ごちそうさま」
今はご飯を食べ終わり、はやてと喋りつつ食器洗いをしている。話している内容といっても今日の朝ごはんがどうだったかとか、今日のテレビは何をやるかなんていった他愛の無い話である。
「それじゃあ、今から家事をするからテレビを見るなり、本を読むなりをして待っててよ」
「はーい、出来るだけ早くしてよ勇儀姉ちゃん」
「まぁ、頑張るさ」
そう言いつつ、はやてはソファーの上で本を読み始める。
俺は、掃除機をかけたり、洗濯物を干したりといった家事を出来るだけ手早く終わらせていき、何とか午前中に終わらせることが出来た。
「あぁ〜、やっぱ苦手な事はするもんじゃないなぁ」
やはり、生前から家事が苦手なのは引継ぎなのかな、身体
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