暁 〜小説投稿サイト〜
ヘタリア大帝国
TURN108 トライアスロンその四
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「この競技はな」
「皆さんが頑張ってくれることを期待しています」
 帝も微笑んで言う。
「今回は」
「スポーツマンシップに基いてな」
 柴神も応える、そうした話をしてだった。
 その開催を見守る、その競技が遂にはじまった。
 まずはピストルが鳴り選手達は海に飛び込む、そうして長い距離を泳ぐ。
 ランスはその中で平泳ぎで勢いよく泳ぐ、その中で言うのだった。
「よし、俺が優勝だ!」
「乗ってるな、ランスさんも」
「あんたには悪いが優勝は貰うからな」
 横にいる東郷に自信に満ちた笑顔で返す。
「そうさせもらうからな」
「そうか、それではな」
「全力で行くからな」
 その言葉通りランスは勢いよく進む、しかもその中で体力はしっかりと配分していた。
 トップ集団を進む、そのトップ集団は彼にだった。
 山下とスカーレット、そして東郷だった。この四人をダグラス達が追う。
「あの四人は凄いな」
「全くです」
 ダグラスにマンシュタインが応える。
「私も体力には自信がありますが」
「それでもだよな」
「あの方々は別格ですが」
 マンシュタインは自分達の前を泳ぐ彼等を見て言う。
「体力が違い過ぎます」
「俺も身体は鍛えてるんだがな」
 ダグラスは映画スターだった、スターとしてスタイルを維持してきた。そして今も健康の為トレーニングは欠かしていない。 
 だから身体能力にも自信がある、だがそれでもだった。
「本当にな」
「あの方々は違います」
 そうだというのだ。
「圧倒的です」
「こりゃ今回もしてやられるか」 
 ダグラスは苦い顔で呟いた。
「これはな」
「仕方ないな」
 ここでアメリカがダグラスに言って来た、トップの次の集団には彼もいるのだ。
「実力が違い過ぎるぞ」
「祖国さんから見てもか」
「僕も体力には自信があるぞ」
 伊達にエイリスを追い越した訳ではない、その馬力はかなりのものだ。
「それでもだ」
「あの四人には負けるか」
「今回の競技はあの四人の誰かだ」 
 優勝するのはというのだ。
「本当にな」
「そうか」
 トップ集団と彼等の違いはかなり出ていた、そしてだった。
 言うなら次点の集団、彼等の中には日本や中国もいた。中国は青息吐息でこう言っていた。
「と、歳には勝てないあるか」
「あの、私達八国は大体同じ歳ですが」
 日本がその中国に言う。
「中国さんは」
「何か身体にがたがきているある」
 如何にも年寄りという言葉だった。
「どうしたものあるか」
「その割には速くないかしら」
「そうよね」
 リンファとランファは自分達の祖国を見ながら話した、二人も次点の集団にいるのだ。
「祖国さん元々体力があるから」
「身体のがたも最近かなりましになってきてるし
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ