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ロックマンX1st魔法少女と蒼き英雄
第九話「決戦/DECISIVE BATTLE」
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せた。
「今だ……!」
ゼロ君の合図に僕となのはは攻撃をフルチャージで何発も撃ち放た。フルチャージは見事個体へと化した竜巻を貫通させて巨大な罅を作った後、ばらばらに崩れ落ちていった。
今度こそジュエルシードのイレギュラー反応は完全に沈黙し、六つのジュエルシードがそろい、上空へと浮かんだ。そんな六つのジュエルシードを前に僕とゼロ君、そしてなのはとフェイトちゃんが向き合っていた。
「今回限りは礼を言う……」
そうゼロ君は僕に呟くように言った。そして、なのはとフェイトはお互い見つめ合っている。フェイトは決して彼女に敵意を抱いてはいなかった。なのはは心身共に疲れ切ったフェイトを見て思う。
(おんなじ気持ちを分け合えること。悲しい気持ちも、寂しい気持ちを半分子にできること。ああ……そうだ、やっとわかった。私、この子と分け合いたいんだ)
六つのジュエルシードの宝石になのはとフェイトの素顔が映った。なのはは胸に手を当て、フェイトへ告白する。
「……友達に、なりたいの」
しかし、その時……
アースラのパネル画面全てがWARNINGへと変わった。
「本艦に向けて強力な魔法攻撃および科学攻撃来ます!あと、6秒……!」
「!?」
その刹那、アースラの真上から巨大な稲妻とビーム砲が降り注いだ。そしてタケル達が居る現地でも、上空に稲妻と無数のビームが放たれ、その攻撃を見てフェイトは上空へ顔を見上げた。
「お母さん……!?」
突如、稲妻がフェイトへ直撃し、彼女は悲鳴とともに海面へと落下していく。
「フェイト!?」
ゼロはその場から急降下し、海面すれすれのところでフェイトを抱き上げた。そして、アルフはどさくさにまぎれ、上空へ浮遊する六つのレイジングハートへ手を伸ばそうとするが、そこをクロノの杖が遮る。
「邪魔するなぁ!」
怒り任せに魔法弾でクロノを弾き飛ばすが、その瞬間、クロノは六つのジュエルシードの内三つを抜き取り、杖へと回収させた。
「よ、よくもぉ!!」
完全に怒りに我を忘れたアルフは魔法弾を再び放つが、そこへ続いて登場したハンターのホーネックの槍がそれを妨害した。
「おいたは無しだぜ!使い魔の姉ちゃん!?」
「黙れぇー!!」
魔法弾を海面へ放ち、巨大な水しぶきを放つ。そして次にタケル達が目を開ければ、そこにはゼロたちの姿はどこにも見当たらなかった。



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