第九話「決戦/DECISIVE BATTLE」
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最近になって一緒に暮らせるようになったから、私は平気だよ?でも、そういうユーノ君やタケル君は平気なの?」
「僕は両親が居なかったけど、部族の皆に育ててもらったからスクライヤ部族が僕の家族かな?ところで、タケルは……?」
「僕……?」
僕は、自分が一人ぼっちでいることが当たり前のことだと思っていた。そりゃあ小さい頃は両親と一緒に暮らしてはいたものの、この体になってからはずっと一人だった。誰も僕の気持ちを分かってもらえる人はいない。両親は僕を見るのが辛くなって家に帰ってこない。帰ったら、出前かコンビニでご飯を済ましていた。誕生日でも、一人でごちそうとケーキを食べ、誰も言わってくれる人はいない。そして学校へ行けば日に日に僕へのいじめはエスカレートしていき、僕はこうして徐々に孤立していって極度な対人恐怖症を持つようになってしまった……
「……当たり前だった」
「え?」
「一人ぼっちになるのが当たり前だったから……僕なんて」
「そんな……タケル君は一人じゃないよ?なのは達が居るよ?」
「ありがとう、でも心の中では一人ぼっちさ……ごめんね?後ろ向きになっちゃって。でも、本当にそうなんだ。今まで僕は……その……」
僕は流石に自分の正体だけを言う気にはならなかった。もし、正体を言って彼らが僕のもとから距離を置いてしまったら……
「どうしたの?タケル君」
「……僕は……」
でも、共に戦う大切な友達として僕は彼らに隠し通したくない……
「実は僕の正体は……」
「……?」
二人は僕の正体と聞いて目が驚いた。しかし、僕は言いだせる勇気は無かった。情けない・・…
「ごめん……今は言えないや?この戦いが終わったら二人に伝える。僕の、本当の自分を」
「タケル君……」
そのとき!突然ブザーが鳴りだし、放送が流れた。
「WARNING!捜索息の海上にて大型のイレギュラー反応を感知!」
「何だって!?」
僕らは至急ブリッジへと走った。
「な、何をしているの!?あの子たち……」
分析中のエイミィが見たのは、フェイト達の驚きの行動であった。
*
海原に囲まれた都市の上空では魔法陣を敷き、呪文をとなるフェイトの姿があった。
「アルカス・クルタス・レイヤス……煌めきたる天人よ、今導き手のもと降り来たれ……バルエル・ザルエル・クラウゼル……」
そして激しい稲妻が魔法陣に巻き起こり、激しい雷雨が降り注いだ。
「ジュエルシードはたぶん海の中、だから海に電気を叩きこんで強制発動させて位置を特定させる。そのプランは間違ってはいないけど……でも、フェイト!」
地上からアルフは彼女を見上げた。そしてそのフェイトは呪文を続ける
「主は雷、響くは豪雷、アルタス・クルタス・レイヤス!」
彼女の周りは瞳孔を象った球体が浮かび上がり、それらに囲まれてフェイトは魔法
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