暁 〜小説投稿サイト〜
とある星の力を使いし者
第129話
[4/4]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
て、星は何を考えているんだ?
 今のあいつは星の力をほとんど扱えきれていない。」

「私にも何を考えているのかは分からない。
 私は自分の与えられた使命を全うするだけだ。
 お前もそうだろう。」

猫の言葉に、男は少し面倒くさそうな表情を浮かべながら言う。

「契約は果たす。
 だが、契約が終わった時は好きに動かせてもらう。」

「復讐か?」

猫の言葉に男は何も答えない。
それでも猫は言葉を続ける。

「復讐した所で、その先に待っているのは何もない。」

「黙れ。」

男の手にはいつの間にか、拳銃が握られていた。
その銃口を猫に向ける。

「お前に何が分かる。
 全てを失った俺の何が。」

男の憎しみの籠った言葉に猫は何も答えなかった。
男は舌打ちをすると、ローブを被り踵を返し、どこかへ立ち去る。
その場に残った猫は、夜空に浮かぶ月をただじっと見つめるのだった。
[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ