第129話
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て、星は何を考えているんだ?
今のあいつは星の力をほとんど扱えきれていない。」
「私にも何を考えているのかは分からない。
私は自分の与えられた使命を全うするだけだ。
お前もそうだろう。」
猫の言葉に、男は少し面倒くさそうな表情を浮かべながら言う。
「契約は果たす。
だが、契約が終わった時は好きに動かせてもらう。」
「復讐か?」
猫の言葉に男は何も答えない。
それでも猫は言葉を続ける。
「復讐した所で、その先に待っているのは何もない。」
「黙れ。」
男の手にはいつの間にか、拳銃が握られていた。
その銃口を猫に向ける。
「お前に何が分かる。
全てを失った俺の何が。」
男の憎しみの籠った言葉に猫は何も答えなかった。
男は舌打ちをすると、ローブを被り踵を返し、どこかへ立ち去る。
その場に残った猫は、夜空に浮かぶ月をただじっと見つめるのだった。
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