暁 〜小説投稿サイト〜
創世記ヴァディウスヴィリオン
人を超える力
世界が終った日
第一話 世界が終った日 Vol.1
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[9] 最初
はとても頑丈にできているし、鍵も簡単に開きそうにないものでできていたため簡単に脱走できそうにはないか。なぜか見張りはいないけど・・・・
遠くで扉の開く音がした。次第に足音が近づいてきた。そして牢屋の前でその足音は止まり、ファントムが目の前に立っていた。
「小僧。喜べこの牢屋から出られるぞ・・・・ただし出た先はあの世だがな。」
銃が撃たれた。俺のほうに弾が向かってくる。
(俺は――――死ぬのか!?まだ仇を取ってない、ルビアを助けていない。)
「死にたくないのか?」
(え!?)
一瞬時間が止まったような感覚を感じた。知らない女の声が聞こえる。
「誰なんだ?」
女の声はおれの言葉を無視して続いた。
「死にたくないなら思い出せ。本当のお前を――――」
時間が動き出した。弾は俺の心臓を貫いた。俺の体はそのまま地面に倒れた。
「死んだか。とりあえず死体を移動させておくか。」
「――――――――」
「こいつ・・・今動かなかったか?いや出血量から考えれば確実に死んでいるはずだ。」
(生きている・・・俺は生きているみたいだ。)
そのまま俺は立ちあがった。
「こいつ生きてやがる。なぜだこんなに出血してるのに――――」
ファントムは俺に向かって何発も銃を撃ってきたが、俺は死ななかった。次にファントムはナイフを使って俺に切りかかってきた。俺はそのまま。腕をつかんだ。のに・・・・
「ぐぁああ!!腕がぁあ!!腕が・・・」
腕が折れた。こんなに力があるはずが――――
「化けものだ・・・た、助けてくれ。」
(俺はファントムが憎いだから・・・うっ)
頭が痛い――――――――
気づいたら俺の手は真赤・・・これは血?しかもあそこに倒れているのはさっきのファントム。
「俺がやったのか?」
いや俺しかいないということは俺がやったのだろう。ついにファントムを・・・・人を殺してしまった。
(もう戻れない――――おれも同じ殺人者だ)
「やるなら徹底的にやってやる。俺はファントムを殺す。」

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