暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep16大事な日〜Fate & Alf〜
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†††Sideフェイト†††
私たちが時空管理局本局に来てから結構な時間が経った。けどやることが多すぎて、時間はあっという間に過ぎ去ったと思う。たった今も私とアルフは聴取を終えて、ルシルと合流するためにアースラのあるドックへ続く廊下を歩いてる。
「お、ルシルを見つけたよ、フェイト」
「うん。ルシル!」
「あぁ、フェイト、アルフ、お疲れ様。聴取の方はどうだった? 俺の方としてはなかなかの好感触だったけど」
ルシルは廊下の端に置かれてるベンチから立ち上がって、私たちの元へと歩いてくる。
「うん、私たちの方も、いいかな?って思うよ」
事情聴取の手応えとかの話をしながら歩き出して、当面の生活空間であるアースラへと向かう。話が途切れたことで無言になってから少しして、アルフが私たちにある質問をしてきた。
「ねぇフェイト、ルシル。2人は裁判が終わったらどうするんだい? やっぱりリンディの誘いを受けて管理局に入るのかい?」
それは今後のこと。身寄りのない私とアルフは、生活するためにはそれも1つの選択肢として見てるけど、将来のことなんてまだ判らない。何と言うかその余裕がまだないかな。
「そうだね、私はまだ決めてない、かな。しばらくは自由なままでいたいと思うし。今は自由になったらなのは達に会いに行きたいな、とだけしか考えていないかも」
「俺もまだだな。けど、たぶん管理局へ正式に入ることはないと思う。ある程度は手伝うかもしれないが、組織に入るなんて完全には無理だろうな」
私は入るか入らないかはまだ決めてないと言ったけど、ルシルは正式な入局だけは無いって断言してしまった。それはつまり、いつか離れ離れになる可能性もあるということ。寂しいことだけど、いつまでもルシルに甘えるわけにはいかないから、無理に引き止めることは出来ない。でもやっぱり悲しい。辛い。だからその辺りの話はまだ考えないでおくことにした。
†††Sideフェイト⇒ルシリオン†††
アルフの質問に答えてからは会話も無く、俺とフェイトとアルフはアースラへ帰ってきた。正式な管理局員になる、か。それはまずありないことだ。いつ契約を終えて消えるかもしれないこの身体で、行動が著しく制限されてしまう組織に入ることは無理だろう。
「お、フェイトちゃん、ルシル君、アルフ。帰ってきたね」
アースラの通路を歩いて食堂前を通りかかった時、食堂からエプロン姿のエイミィが声を掛けてきてくれた。俺たちは「ただいま」と挨拶を返し、エイミィも「はい、おかえりー♪」と返してくれる。エイミィの様子からして、どうやらこれから夕食の準備に入るようだ。俺は「手伝おうか?」と言ってみたが、笑顔で休んでいるようにと返される。
「あ、そうそう。艦長がね、フェイトちゃんとル
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