暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep15友達〜Nanoha & Fate〜
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ことで私も出かける準備をして、なのはに手を引かれながらあの公園に向かった。そして公園に入ってしばらく行くと、クロノ、ルシル、フェイト、アルフが海のすぐ近くの休憩場所で待っていてくれていた。

「なのは、私たちは向こうで話しているから、2人はここで言っておきたいことを話しておきなさい。いいわよね? クロノ」

「ああ、あまり時間はないけど、それまではゆっくり話すといい」

私の意見をクロノは快諾してくれた。さて、私もルシルに何かしらの言葉でも掛けておこうかしらね。

「ありがとう、シャルちゃん、クロノ君」

「ありがとう」

なのはとフェイトの感謝の言葉を聞いてから私たちは2人から離れて、ベンチのあるところまで行って座る。なのはとフェイトの2人だけにしているから、ここには私とルシルだけでなく、ユーノにクロノにアルフも居る。そんなに時間もなさそうだから、「さてと、ルシルはこれからどうするの?」と本題を切りだす。

「・・・しばらくはフェイト達と行動を共にしようと思っている。クロノの話だと、嘱託魔導師という資格を取ると、裁判などで有利なカードになるらしいから、まずはフェイトと一緒に取ろうと考えているよ」

ルシルがそう言いながら、クロノに視線を向けた。嘱託、か。管理局という一組織に、少しの間とはいえ身を置くということになるのね。

「まぁ、有利になると言えばなるし、今後の為にも取っておいて損はない。でもその試験は結構ハードルが高いから、勉強はしないといけないぞルシル」

ルシルの視線を受け、クロノがそう答える。それならルシルは大丈夫でしょうね。何せ知識すら容易く複製して溜め込むのだから、資料に目を軽く通せばいつでも頭の中に浮かぶ。全く、ルシルは本当に反則の塊よね。

「それなら大丈夫ね。ルシルの頭は反則だから無事に受かるはずよ」

「なにかトゲを感じるんだけどな」

ルシルはジト目で私を見てくるけど、私はスルー。そういえばもう1つ聞きたいことがあったのよね。

『ルシル、あなたはこの世界に確固とした存在として登録されているの? 私は色々と用意されているけど』

念話ではなく、“テスタメント”間用のリンクでそう尋ねる。私の場合は、ドイツという国に家も偽りの家族も用意されていることが判っているけれど、ルシルはどうなっているのか知っておきたかった。

『登録? あぁ、戸籍のことか、それなら用意されている。もちろん家の方も存在しているが、どうやら独り身――天涯孤独というやつみたいだな。ま、家事はこの数千年の間で鍛えたから、生活には困らない』

『ふ〜ん。9歳で天涯孤独なのね』

それからアルフとも他愛無い話をして、話題が途切れたところで私はなのは達に目を向ける。するとクロノが立ち、「もうそろそろだ」と
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