暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep15友達〜Nanoha & Fate〜
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じゃ何も出来ないだろうけど、散々暴れてしまったことと駆動炉を失ったことで、ボロボロになったこの庭園くらいは破壊するかもしれない。あまりの振動に堪らず膝をつく私たち。プレシアはアリシアの水槽へと体を預けて何かを喋っている。
『もうダメ! この規模の崩壊なら次元断層は起きないけど、庭園は崩壊しちゃう! だからクロノ君たちは急いで戻ってきて!』
そんな時、エイミィから切羽詰まった通信が入った。
†††Sideシャルロッテ⇒フェイト†††
母さんを止めることが出来た。その時はそう思ったんだ。でも、ダメだった。最後の最後まで母さんは、アリシアだけを娘だとしていた。それでもやっぱり私は・・・あなたの娘でいたい。
「私はアリシアと共にアルハザードへ、全ての眠る地へと行くのよ・・・。今度こそ、私はアリシアと幸せな時間を過ごすの・・・」
崩壊を始めた“時の庭園”。大きく振動する中、囁くほどの小さい声だったけどなんとか聞き取れた母さんの言葉。すぐには認めてもらえないかもしれないけど、私は時間が掛かってもいいから、母さんに娘だって認めてもらえるように頑張りたい。そう考えていた矢先、母さんの足元が崩れた。母さんは虚数空間へとアリシアと一緒に落ちていく。
「母さん!」
私は叫び、母さんの元へ駆け寄ろうとしたけど、「フェイト!? ダメ!」ってアルフが私を後ろから抱き止めてきた。
「離してアルフ! 母さんをたすけ――」
「チッ、このまま終わらせてなるものか!」
私の代わりにルシルが母さんを助けようと駆け出してくれた。それを見た他の人たちがそれを止めようと声に出しているけど、ルシルはそれを無視してさらに速度を上げていった。
(お願い、お願い、お願い、母さんを助けてルシル!)
ルシルが必死に手を伸ばして母さんの手を取ろうとする。あと少しで手が届くといったところで、浮遊していた“ジュエルシード”から衝撃波が放たれる。衝撃波をまともに受けたルシルは、「ぐぁ・・・!」私の横を通り過ぎて吹き飛ばされていった。
「ル、ルシル・・・!?」
一瞬何が起きたのか判らなかったけど、少ししてルシルが吹き飛ばされたのだと理解して、そちらに目を向けようとして気付く。
「か、母さん・・・母さん?」
もうどこにも母さんの姿もアリシアの眠るポッドもなかった。もう話せないんだ、解かり合えないんだ、そう思うと涙が止まらなくなって、その場にへたり込む。
「フェイトちゃん!」
その声を聞いた私は顔を上げると、あの白い子が私に手を伸ばしていた。そうか、私の居る場所も崩れてきているんだ。
「フェイトちゃん! こっちに跳んで! 早く! お願い、フェイトちゃんっ、跳んで!」
白い子が私に手を伸ばしてきていた。で
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