暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep15友達〜Nanoha & Fate〜
[11/12]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
言って2人に近付いて行く。私たちもそれに続いて立ち上がり、なのは達の元へと歩き始めた。

†††Sideシャルロッテ⇒なのは†††

フェイトちゃんが私と友達になりたいって言ってきてくれた。でも友達になるにはどうすればいいか判らないとも。だから私は、私の持論をフェイトちゃんに教える。

「フェイトちゃん、友達になるのはね、すごく簡単なんだよ。それはね、名前で呼ぶことなの。君とかあなたじゃなくて、ちゃんと相手の目を見て、ハッキリ相手の名前を呼ぶの」

これが私の持論だ。まずは名前から、名前を呼ぶことから始まると思う。だからもう1度、私は自分の名前を告げる。

「私は、高町なのは。なのはだよ!」

「・・・なの、は・・・」

「うん! そうだよ、フェイトちゃん!」

「なのは・・・」

「うんっ」

「なのは」

フェイトちゃんが私の名前を呼んでくれている。それからフェイトちゃんは何度も名前を呼んでくれた。フェイトちゃんが笑顔で私の名前を呼んでくれるのを見ていると、それがすごく嬉しくて、涙が止まらなくなっちゃった。

「少し解かったことがあるんだ。友達が泣いていると、同じように自分も悲しいんだ」

その言葉を聞いて、私は我慢できずにフェイトちゃんに抱きつく。私のしてきたことは無駄じゃなかったと、そう思えるこの瞬間が嬉しかった。

「ありがとう、なのは。少しの間お別れになるけど、きっとまた会える。そうしたら、また君の名前を呼んでもいい?」

「うん! うん! 待ってる。ずっと待ってる。待ってるから、フェイトちゃんとまた逢える日を・・・!」

「会いたくなったら、きっとなのはを呼ぶよ。だから、なのはも私を呼んで。なのはに困ったことがあったら、今度はきっと私が、私たちがなのはを助けるから」

フェイトちゃんがシャルちゃん達の居る場所を見た。そこにはアルフさんとルシリオン君が居る。もう言葉が出てこない。出てくるのは嗚咽だけで、まで話したいことがたくさんあったはずなのに。

「すまないがもう時間だ。そろそろいいか?」

クロノ君やシャルちゃん達がそこまで来ていて、クロノ君がそう告げる。私は思い出に何かを残しておきたくなって、咄嗟に髪を結っているリボンを解いて、フェイトちゃんに差し出す。するとフェイトちゃんも同じようにリボンを解いて、私に差し出してくれた。お互いにリボンを受け取り、笑顔で再会を約束する。するとアルフさんがユーノ君を私の肩に乗せてくれた。

「ありがとう、アルフさん、ルシリ――」

「ルシル」

「え・・・?」

アルフさんとルシリオン君にもお礼を言おうとして名前を呼ぶけど、ルシリオン君は途中で遮ってきた。

「ルシルだよ、なのは。フェイトの友達なら俺とも友達、でい
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ