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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep15友達〜Nanoha & Fate〜
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イズキャノン!」砲撃を放つ。
「そんなもので、どうにかなると思っているの!?」
――エクスディフェンダー――
プレシアの前面に複数の六角形を組んだ障壁が展開された。直後に障壁に当たる3人の射砲撃。プレシアの障壁はただ防ぐだけではなく、大きな雷撃弾をカウンターで放ってきた。スピードはそれほど速くはないから、「無駄よ、プレシア・テスタロッサ」干渉防御によって余裕で防御する。
「あなた・・・一体何なのよ・・・!」
――サンダースフィア――
思い切り睨まれたから、「この子たちの友人よ」ほくそ笑んでやったわ。プレシアは諦めることなく、フェイト達へと雷撃弾を4発と放ってきた。それも無駄よ。もうプレシアにフェイト達を攻撃を通すことは不可能。私は“テスタメント”の能力・“干渉”をこれまでと同じように使うと、雷撃弾は初めからなかったかのように消滅した。
「だ・か・ら、無駄だって言っているでしょうが」
干渉とは、“テスタメント”の能力の1つ。現実の物理現象に干渉する実数干渉と、幻想などに干渉する虚数干渉の2つのことを言う。実数干渉は現実にある物質や空間、虚数干渉は幻想とされる霊体や概念などを、思うがままに操ることが出来るというもの。この干渉の力の前では、神秘を失ってしまい科学へと進んだ魔法は完全無力化されるし、元より初めからどんな力でも破ることは不可能。
「さぁ、どうするプレシア? あなたの攻撃にいくらジュエルシードの魔力を使っていようとも、私の力の前では無意味よ」
「〜〜〜〜っ!」
驚愕と憤怒、そして理解できない力への恐怖でプレシアの顔が歪む。どうやらルシルが来る前に終わってしまいそうだわ。
「な、何なのその力は!? そんな魔法は知らない!」
「知る必要なんてないわ、だって使えるのは私とルシルの2人だけなのだし。それに知ったところで使えるようなものじゃないもの」
そう、この世界で使えるのは、世界の意思の執行者である“テスタメント”の私とルシルだけ。どういう理屈で、とか何だとか教えても理解できない。
「母さん! もうやめよう!? 母さん、さっきから血を・・・!?」
「げほっごふっ。このような結末・・・私は認めない!」
――サンダースフィア――
フェイトがもう1度説得に入る。プレシアは何処か患っているのか、先程から吐血している。けれどプレシアはそれを無視して攻撃する。そこまでして娘のアリシアに会いたいのだろうけど、それは叶わない。
「だから無駄だと・・・言ってるでしょうっ!」
――干渉防御――
私はまた干渉を使い、雷撃弾を消滅させる。今使っている実数干渉能力で、現実に存在しているモノ、と決定されたプレシアの雷撃という現象のみを選択して消している。
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