暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
A's編 その想いを力に変えて
A's〜オリジナル 日常編
46話:2月14日 各々のバレンタイン
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ンディさんにも手伝ってもらって、作ってみたんだ」
へぇ、と呟きながらフェイトが差し出した袋を見る。
「それじゃあ、はい」
「ほら、私のも」
「これは私から」
フェイトに続くように、他三人も自作のチョコやクッキーを差し出す。
すると士は一度目を見開き、もう仕分けなさそうな表情になる。
「ありがとよ。でも朝から食う気にはならないから、感想は昼時にでも食ってからでいいか?」
「勿論」
「いつもそうだしね」
「そうだったな」
鼻で小さく笑ってから、四人のチョコをそれぞれ受け取った。
「…で、でもさ」
「?どうした、フェイト?」
「ひ、一口だけ…今だけ食べてさ…感想、言ってくれないかな?」
「「「っ!」」」
だがフェイトは、おどおどとした態度で、士に感想を懇願してきた。それを聞いた三人は大きく見開いた。
「まぁ…一口ぐらいなら大丈夫だが…」
そんな三人を余所に士は受け取った袋に手をかける。
「ちょっ!?」
「ま、待って士君!」
「ん?なんだ、今食うとマズいのか?」
「い、いや…そういうのじゃないんだけど…」
士のあまりに軽い行動に、三人は思わず声を挟んでしまう。士は少し驚いた様子で動きを止めた。
すると三人は気持ちを落ち着かせるように、ほぼ同時に深呼吸を一回した。
「「「それじゃ、どうぞ」」」
「……?」
これまた三人声を揃えての言葉に、士は首を傾げながら、まずはなのはが渡した袋を開ける。
そしてその袋に無造作に手を突っ込み、一口サイズのハート型のチョコを一つ取り出した。
「んぐっ…」
取り出したチョコを放り投げるように口に入れ、噛み締める。その光景を、なのはだけでなく他の三人も食い入るように見ていた。
「……ん、うん。流石はなのはだな。今年もおいしいな」
「あ、ありがと…//」
「ま、俺もアドバイスできるほど程料理ができる訳じゃないから、これ以上は言えないけどな」
毎年やるが段々と上手くなってるのがすごいな、と最後に一言入れてから、今度はアリサの物に手を伸ばす。
「お、今年のアリサのはホワイトか」
「ま、まぁたまにはね…」
そっぽを向いて言い返すアリサを見て、はいはいと曖昧に答えながら士は袋を開ける。
これまた一口サイズに統一されてるのを取り出し、同じように口に運ぶ。
「……うん。ちょっと甘さ控えめだったりする?」
「まぁそうね。甘すぎるのもどうかと思って……文句でも?」
「今のが文句に聞こえるんだったら耳鼻科に言った方がいいぞ」
士の言葉にアリサはまたもそっぽを向く。それを見て士は少し笑いながら、次にすずかの袋を開ける。
「すずかはクッキー、と」
「お姉ちゃんもそうだったから、一緒に作って」
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