暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
A's編 その想いを力に変えて
A's〜オリジナル 日常編
46話:2月14日 各々のバレンタイン
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。士にチョコの事を内緒にする為に。
「「「「………」」」」
教室の入り口までやってきた四人は、覗き込むように中を確認した。
「はい、これ」
「え?まさか俺に!?」
「勿論♪」
「あ、ありがとう…(いよっしゃぁぁ!チョコもら―――)」
「義理チョコだけどね」
「ノオオオォォォォォォォォ!?」
「ねぇねぇ、僕にはチョコないの?」
「………」
「ねぇえ…ねぇってばぁ…」
「……ん…」
「お、やっぱあったんだ」
「…別に」
「ん?」
「別に…あなたの為に作ったんじゃないんだから…」
その中ではまさに、バレンタインムード真っ盛り。チョコをもらい喜ぶ者、逆に絶望に打ち拉がれる者。それぞれの感情が教室に漂いまくっていた。
「ZZZ…」
そんな中、窓際の席でいつも通り頭を埋めて眠る男が一人。
門寺 士だ。
「ね、寝てるね…」
「あいつ、よくこんな状況で寝ていられるわね…」
「いつも通りすぎて恐いね…」
「う、うん…」
周りがこんなにも浮き足立つ中で、いつもと変わらず行動をしている士に、呆れ半分驚き半分で声を漏らす。
「それじゃあ…」
「「「うん…」」」
なのはのかけ声で四人はほぼ同時に教室へ入る。そしてそれぞれの物を手に、士の元へ向かった。
「士君、起きてる?」
「ん〜…」
なのはに体を揺すられ、目を擦りながら起きる士。寝ぼけた目で四人を一瞥すると、大きい欠伸を一つする。
「んで、俺に用か?」
「用かって…」
「士、今日がなんの日か知ってる?」
フェイトがそう言うと、士は目をパチパチと目を瞬かせ、教室をぐるりと見回す。
士の見た教室では……
「ノォォォォ!義理チョコに心動かされるとはぁぁぁ!」
「まったく、素直じゃないんだから」
「フン…」
こんな光景が広がっていた。士はまたも目を瞬かせ、再びなのは達を見る。
「バレンタイン?」
「「「「正解」」」」
人指し指を四人に向け、今日の何かを当てる。それに四人は口を揃えて答える。
「ありゃぁ、そうか。もうそんな時期だったか」
「あははは、ほんと気づいてなかったんだ…」
「いや、なのはが先に行っててくれなんて言うから何かあるのか、とは思っていたが…こういう事だったのか」
今年は濃密だったからなぁ、と笑いながら士は言った。寝ていた体を起こすように、肩や首を動かす。
「この場にフェイトがいるってことは……もしかしてフェイトも?」
「う、うん。なのは達からバレンタインの事聞いてね。私も…ほら、士にはお世話になったし…」
士に聞かれてフェイトは自身が作ったチョコの入った袋を取り出し、士に差し出した。
「…もしかして、手作りか?」
「うん、リ
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