暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
A's編 その想いを力に変えて
A's〜オリジナル 日常編
46話:2月14日 各々のバレンタイン
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、考え事を並行して行えるのだ。
また、これもマルチタスクの訓練となるので、一石二鳥(?)になるのだ。
「………」
そして、現在なのはがマルチタスクを使用してまで思考している事は、先刻の五人での会話について。特に、はやての発言の部分だった。
(…なんであそこまで取り乱しちゃったんだろう?別に本命なんて言われても…)
――――“本命”。
その言葉が頭の中を過ると同時に、脳内のメモリーからとある人物の顔が浮かび上がる。
なのはにとって家族同然であり、かつ家族以外での一番身近な異性である、彼の顔を……
「―――っ……///」
その顔が出てきた瞬間、なのはは思わず包丁を持つ手を止める。頬がほんのり熱い事に気づきながら……
だがすぐに頭を振り、再び手を動かし始める。
(べ、別に本命なんてことは……。い、いや、今はこっちに集中しないと…)
そう心で決意し、板チョコを再び切り刻む。
だがこの一連の流れ、ここ数十分の作業の間に2、3度同じことを繰り返していたりする。
因に、今なのはが作っているのは士の分だけではなく、ユーノや兄の恭也、そして父の士郎の三人の分も含んでいる。
例年なら士郎の分は桃子が作っているのだが、今年はバレンタイン用の作業で忙しくなりそう、とのことで桃子がなのはに頼んでいたのだった。
もっとも、そんな事は大義名分であり、本当の所桃子はなのは達五人のやり取りを見ていて、今回は一人で作らせてみようと思っていたらしい。
「―――っ、また……///」
そんなこんなの間にも、なのはは再び彼の顔が頭に過ってしまい、またも顔を赤くしていたのだった。
アリサ side
「…よし。これで材料は全部ね」
腕を組んでキッチンの上に出ている材料を眺めるアリサ。ブロンド色の髪は後ろで括り、エプロンまで装備して完全やる気モードだ。
「それじゃ、始めていこうかしら」
そう言って用意した材料に手をかける。
因に、例年はバニングス家のコックも同行したりするのだが、今回だけは一人だけでやらせて欲しいとアリサが懇願し、こんな状況となっている。
「え〜っと、これは後で使うやつだからこっちに置いて……うん、最初に使うのはこれね」
と確認作業を行ってからチョコに手をかける。
そこでちらっと視界に入ったのは、用意された材料とは別にあるビニール袋だった。
「……まぁ、別に用意したって…良いわよね」
その袋の中身は、翠屋からの帰り道にスーパーで買ったホワイトチョコが入っている。
それは勿論、士に渡すチョコ用だ。
「たまには、普通のチョコじゃないのもいいよね…」
と袋から目
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