ロック オブ サキュバス
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「ナツーー!」
「ナツさーん!ティアさーん!」
「ティアー!」
ルーシィとジュビア、ルーの声が響く。
「ナツは耳いいから、結構遠くにいても聞こえてそうなんだけどね」
「ガジルくんと同じね。だったら鼻もいいハズよ」
「ティアの場合は魔力で相手を察知出来るから、姿が見えなくても解ると思うよ」
ルーシィの言葉にジュビアとルーがそう返す。
「『くん』付け?」
「ジュビアは何でルーシィさんとルーさんと3人でナツさんを探してるのかしら」
「スルーですか」
「仕方ないよ。だってグレイがそう言ったんだし・・・」
溜息をつきながら、ルーが少し前のグレイの言葉を思い出す。
『俺はやっぱりエルザが気になる。あのショウってのとでけーの、それからアルカを追う。ナツとティア探しは3人に任せるわ』
――――という訳で、ルーシィ、ジュビア、ルーの3人は、グレイと別れナツとティアを探しているのだった。
「グレイ様の頼みなら仕方ないけど、恋敵と2人っきりにするなんて、どんな修羅場を期待してるの?」
「あたし、全力で無関係なんだけど・・・な、仲良くしましょ」
「僕もいるんだけど・・・」
ジュビアはグレイに惚れている。
その為、本当はグレイと行動を共にしたいのだが、そのグレイに任されたナツとティア探しには恋敵(だと思い込んでいる)ルーシィがいる(ルーの事はすっかり忘れている)。
だからか、少し・・・いや、かなり不服なのだ。
「!」
すると、そこに音が響き渡る。
ギャイイイイイ・・・ギャギャイイギュイイン・・・と。
「な、何、この騒音!?ギター!?」
「何コレー!うるさいなぁ、もう!」
「ジュビアは上手だと思うわ」
「本当・・・ズレてるわね、アンタ」
「人の趣味は人それぞれだよぅー!」
あまりの騒音に耳を塞ぐルーシィとルー。
その騒音は徐々に近づいて来て、それと同時に人が1人。
「あ!」
ルーが指さす。
ぶあん、と長い髪が揺れ、ぐりんぐりんと頭を回し、ギターを演奏しながら、その人は1歩1歩近づいて来る。
「ヘイ!ヤー!ファッキンガール!エァーンドファッキンボーイ!」
登場と同時に長い髪を振り回す。
「地獄のライブだ!デストロイアーウッ!」
「うわっ、髪ながっ!」
「すっごーい・・・こういうの何て言うんだっけ?パンク?」
「ジェラールの言ってた4人の戦士?」
ルーシィの言う通り、その男の髪は地面につき引き摺れるほど長く、ルーの言う通り、見た人10人が納得するパンクファッションだった。
「暗殺ギルド髑髏会!おい!スカルだぜ!イカした名前だろ」
そう言い、男は自分の名を名乗る。
「三羽鴉の1
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