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ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
二部:絶世傾世イケメン美女青年期
百二十四話:お風呂でキャッキャウフフ
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…今、踊り子さんたちに会うのは、ちょっと……。また、気力を持っていかれそうな気がするから……」
「……ああ……。なら、部屋に運んでもらうか」
「モモも、それでいい?」

 私が普通に元気なら、踊り子さんのステージも見せてあげたいんだけど。
 それをすると、お風呂が犠牲になりそう。

「ガウ!ガウウ!」
『うん!あたしはドーラちゃんと一緒なら、どっちでもいいよ!』
「なれば。拙者が申し付けて参りましょう」
「うん。よろしくね、ピエール」


 ピエールが頼んでくれて部屋に運んでもらった夕食を取り。


 踊り子さんに包んでもらった荷物を開けて、確認し。

「……」

 もらったネグリジェは、最後に入れたらしく一番上に載ってたので、引っ掻き回すまでもなくすぐに取り出せたんですが。
 生地が薄すぎて、これで部屋の外を歩くのはちょっと……と思うのを見越してか、上に羽織るガウンまで付けてくれてたので、それも問題無いんですが。

 やっぱりちょっと、可愛すぎるかなあ……。
 どうしよっかなー……。 

「ガウ?ガウウー?」
『ドーラちゃん、どうしたのー?早く行こう?』
「あ、うん。今、行く」

 モモがいるんだから、モモに相談して決めればいっか。
 ということで、いつもの寝間着とネグリジェ及びガウンの、両方を持って。

 準備を済ませて、お風呂に向かいます。

 いつものように、仲間全員に付き添われて。


「……モモが一緒なんだから。送り迎えとか、もういいんじゃない?」
「だから、そういう油断がだな」
「左様。先の村人めらのように、モモ殿がお側におられても、考え無しに絡んで来る輩はおるものです。如何に強くとも人語の話せぬモモ殿では対処しきれぬこともありましょうし、入浴中の見張りは必要にござります。差し出がましいようですが、ドーラ様はご自身の魅力について、(しか)とご自覚なされるべきかと」
「……」

 ドーラちゃんの可愛さについては、完全に理解してるつもりなんだが。
 これでも、まだ足りないというのか。
 絶世の美女だか美少女だかという以上に、何をどう自覚しろと言うのか。

「ドーラに足りないのは、自覚よりも危機感だな。自覚も、まあそうだが」
「ふむ。言われてみれば」
「……」

 危機感が足りないとか、それはヘンリーのせいも大きいと思うんだ。
 十年も側でベッタリ守られて、どこでどう危機感を養えたと言うのか。
 普通の女性として前世で養われていた分の危機感すら、十六年のうちに風化しつつある気がするんだが。

「まあ、危機感なんか無くても。俺が守るから、それはいいが」
「左様にござりますな。主を守るは、臣下の役目。拙者がお側を離れず、お守りすれば良いだけの
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