第128話
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端、鋭い痛みの頭痛を感じた。
「死ね。」
男は麻生にそう言うと、二つの拳銃の引き金を引く。
二つの拳銃から放たれた弾丸は、麻生に向かって飛んでくる。
(あれはやばい!!)
直感でそう思った麻生は、右手を突きだし、叫ぶ。
「熾天覆う七つの円環!!」
そう叫ぶと、麻生の前に光で出来た七枚の花弁が展開される。
熾天覆う七つの円環の花弁は、一枚一枚が古の城壁と同等の防御力を持つ。
故に投擲武器や、使い手から離れた武器に対して無敵という概念を持った概念武装なのだ。
それは拳銃の弾丸であろうと、例外ではない。
二つの弾丸が熾天覆う七つの円環にぶつかった瞬間だった。
凄まじい轟音と共に、花弁が一瞬で二枚も吹き飛んだ。
「なっ!?」
これには麻生も驚きの表情を浮かべる。
熾天覆う七つの円環にぶつかっても、弾丸は依然と勢いが衰える事はない。
それどころか、熾天覆う七つの円環の花弁が次々と消滅していく。
「ぐっ!・・・・おおおおお!!!!」
それでも麻生は残りの花弁に能力の全てを注ぎ込む。
一瞬で熾天覆う七つの円環の花弁を吹き飛ばした弾丸だ。
もし、これが麻生を貫けば後ろの市街地がとてつもない被害が及ぶだろう。
人払いや昏倒の結界を張っていても、範囲がある。
もし、この弾丸がその結界の範囲外まで及べば、被害は甚大になるだろう。
次々と花弁は消滅していき、最後の一枚だけが残る。
(くそ・・・もう止めきれない!)
最後の花弁にひびが入り、消滅しかけた時だった。
「うおおおおおお!!!」
聞き慣れた雄叫びが聞こえた。
麻生は振りかえなくても、その声の主は誰だか分かった。
その人物は麻生の横を通り過ぎると、最後の花弁に向かって右手を突きだした。
その人物とは、言うまでもなく上条当麻だ。
上条の右手が花弁に触れると、その花弁は一瞬で消滅する。
花弁に触れていた弾丸もその右手に触れた瞬間、消滅した。
上条はそのまま勢いを止める事無く、男に向かって走り出す。
「死に来たか。」
男は次の弾丸を上条に向かって撃つ。
弾丸は上条に向かって、放たれるが。
「俺がさせると思ったか!」
麻生の右後ろには拳ほどの大きさの鉛色の石球が二つ浮いていた。
それは青い稲妻を放ちながら、麻生の右手の甲の上に浮遊する。
青い稲妻がより強くなると、石球の本当の姿が現れる。
それは短剣だ。
小さな短剣が現れ、麻生はその真名を放つ。
「斬り抉る戦神の剣!」
麻生がそう言うと、斬り抉る戦神の剣はレーザー
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