話数その6 掴めない
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の趣味はない。見ている理由は“自分と同じかどうか”を見極める為である。
(ここんとこずーっと見てるけど……分かったのは乳好のスケベで、傍に居るメガネとハゲを合わせて“エロ三人組”とか呼ばれてることぐらいか……)
どうやら成果は出ていないらしい。晋だって、普段の行動を見ている限りでは“背の高い不気味な高校生”としか言えないんだから、見ていても仕方ない気がするが……。
(……でも、何か何時も眠そうなんだよな……寝不足って訳でもなさそうなのに、何故だ?)
その、不自然な寝不足状態を訝しむも、彼の頭の中にはそれが何かを示す答えは浮かばない。
(そういえば昨日の化け物の時、赤髪の無駄乳女の傍に居たな……あいつ。無駄乳女の事を調べればあいつの事も分かったりするのか?)
そういやあの赤髪の女、容姿と乳に全部栄養吸い取られたみたいな奴だよな……と、かなり失礼な事を考えながら、晋は言ったん考えるのを止め空を見やる。
(……こんな体になってから……化けもんに出会うようになったっけか……ダルいなぁ……)
相変わらずな彼は、次に化け物に会うのはいつだろうかと、出来れば数年に一体の単位で来てほしいと考えるのだった。
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