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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第39話 バルトマンの過去(中編)
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るかもしれないぞ?』
『………まあその時は辞職でもして責任を取るさ』
『………それで良いのか?』
『良いさ。既に隠居生活も考えてる位だ』
「全くお気楽な事だ………」
そう呟いたバルトはロレンスに背を向け、歩き出した。
「あんたに任せる。好きにするがいいさ」
バルトはそう言い残して団長室を出た………
「ああ………だるかった………」
ロレンスに全て丸投げしたバルトだったが、結果バルトにとって後悔する様な結果となった。
先ずは名を受け取るに当たって偉い方々のありがたい言葉を騎士の敬礼の構えで長時間聞きつつ、その場から動けないでいるというバルトにとって拷問に近い時間を暴れそうな自我を抑えつつ何とか耐えきったバルト。
しかしその溜まったストレスは過去に言った事を後悔するのに時間はかからなかった。
「おいジジイ!!」
「何だログスバイン?」
「ああっ!?誰の事を言ってるんだ!?」
「自分自身の事だろうが、さっきまで式典までしてたのを忘れたのか?」
「そんな話聞いてねえよ!!」
「聞いたらお前は絶対に拒否したろ?」
「当たり前だ!!!!」
そんなバルトの叫びをロレンスは耳の穴を指で塞いで防いだのだった。
「ギャーギャー騒ぐな。今のお前は団長に次ぐ立場でもあるんだぞ?」
「マジか。あのうるさい副団長よりも上か!!じゃあこれから奴に色々言われず仕事も下に回して………」
「ああ、副団長のセシリアにはしっかりバルトを教育してくれと言ってある」
「マジか………」
「それが嫌ならカリムの騎士、受けるんだな」
「テメエ………やっぱり全部仕組んでるだろ………」
そんな睨むバルトをロレンスはニヤリと笑って「カリムの事宜しくな〜」と言い残し去って行った………
「………で、おめでたく私の騎士になったと………」
「ああ、宜しくな〜」
そう軽い口調でカリムに手を振るバルト。ぐったりと椅子にもたれかかっている姿からはやる気が全く感じられなかった。
「………あの、ログスバインって名前になったんだしもう少し騎士らしくしたら………」
「カリム、おかわり」
「はぁ………分かったからせめてその組んだ足位下ろしてね」
そうカリムに言われ、椅子に座って組んでいた足を下ろす。
「それにしてもこの仕事楽だな。カリムに引っ付いてのんびりしてりゃいいんだろ?」
「違います、ちゃんと私のボディーガードするんですよ?」
「だって、お前あのジジイの娘だろ?別に俺がいなくても必殺の右と幻の左でかき消しちまうだろうが」
「あれ?私いつそんな必殺技使いましたっけ?」
「いや、使いそうだなと
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