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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第39話 バルトマンの過去(中編)
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、処刑することにした。ログスバインは周りの意見を覆す事が出来ず、ゲーハルトは処刑されることになった。ゲーハルトも特に抵抗することもなく、「お前の力で正しき聖王教会を作ってくれ」と言い残して処刑された』

確かに絵本も同じ形で処刑された。しかし絵本では互いに聖王教会の未来を案じた2人は進むにつれ道が分かれていき、結局ぶつかる形でゲーハルトが負け、ゲーハルトは後を託した事になっている。

そして最終的に英雄として結果を残していったログスバインは英雄として後世にも語られる存在になったのだという結末で終わっていた。

『ログスバインもゲーハルトに言ったそうだ「友よ、お前の願い確かに受け取った。必ず聖王教会に生涯尽力すると誓おう。しかしそれでは私の気が済まぬ。私は己の幸せを得ず、全てを終えればお前の元へ向かおう」ってな。これが聖王教会に尽力したにも関わらずログスバインの名が消えてしまった原因だな。だがそれを良しとしない上の奴等が2人のやり取りを捻じ曲げ、ログスバインを英雄にした物語をでっち上げた』

『ほう………で、これがでっち上げの絵本か』

絵本を閉じ、机に置くバルト。

『そうだ。実際に絵本の言う通り今でもログスバインの名前は騎士としては憧れで、その名は最高の名誉とも言える。その決定は騎士団長と上院で9人中5人の了承が得られれば確定となる。そして俺は今度その議題を出し、お前をログスバインにしようと思う』
『いいのか?仮にも最高の名誉とも言われる名を俺に与えるなんて………』
『お前の腕っぷし自身は誰もが認めるほどの強さだ。この前の任務も良くやってくれたしな、今では騎士団の中ではワシを除いて1番を名乗っても不思議でない強さは持っている。………まあそれ以外はあまりにも騎士らしくは無いが、そんなもの問題ない。………まあ一応根回しは終えているがな………』

そう言ってニヤリと笑うロレンス。

『全く、このジジイは………』

呆れらながらも笑みがこぼれるバルト。

『で、まあ俺がログスバインを継げたとしよう、その後はどうするつもりだ?』
『カリムの騎士として娘を守ってもらいたい』
『おい、それは………』
『………近々、管理局と合同でお前と出会ったあの星に介入する事を決定した。それに俺自身も出立して欲しいとの事だ』
『………なるほど、ジジイを離した後、そこでジジイとカリムを始末するってか。敵さんも中々過激にやるじゃないか』
『そう行動を起こして貰うためにお前の事を利用させてもらう。俺が提案し可決に持ち込ませる事で不満を爆発させ、行動にださせる。そうすればしっぽも掴め、後は徐々に捕まえていけば万事解決だ』
『………そんな強引なやり方でうまくいくのか?』
『分からん。こればかりはやってみなくてはな』
『味方からも反発があ
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