暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第39話 バルトマンの過去(中編)
[7/11]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
怖いので話を聞くことにした。

「さて、聖王オリヴィエが最終的に戦争に勝利し、その後混乱していた世界を聖王教会に所属していた者達が徐々に世界の安定へと導いて行った。管理局側は認めないが、管理局に聖王器がある点から見てもこの仮説は正しいのではないかと言われている」
「聖王器?」
「……お前座学ちゃんと聞いているか………?聖王器とは聖王オリヴィエを支えた5人の騎士に送られたデバイスの事だ」
「知らねえな………」
「全く………まあだからこそ今回の件に関してはお前が最適なんだが………」
「今回の件?」

バルトが聞き返すと辺りを見回すロレンス。

『実は内輪揉めでもしかしたら色んな犯罪組織とも繋がっているって事が分かったんだが………そいつは俺の事を邪魔だと思っていてな、お前と始めてあった時もどうやら裏工作があったみたいなんだ』

念話でバルトに話すロレンス。
それを察したバルトはロレンスから資料を受け取り資料を読むふりをしながら念話で話しかけた。

『ジジイとカリムを消そうとしてか?』
『ワシは騎士団長だから、奴らにとっても邪魔な立場だからな』
『じゃあカリムはどうなんだ………?』
『カリムのレアスキルだ。あれを危険視している奴も教会内にいる』
『あんな当たるかイマイチ信用できない占いをか?………神経質な奴が多いな』
『古代ベルカのレアスキルなんだ、神経質になるのは分かる。だがその為に殺すなど言語道断!!!』
『うるさい、念話で叫ぶな』
『取り敢えずそういうことで本格的に俺達を狙っている奴をあぶり出そうと思ってな。お前にログスバインの名を与えようと思う』
『ログスバイン?』
『そうだ。聖王教会ができた後、その発展の務めた騎士。聖騎士亡き後もずっと教会を支えてきた家系だ。
今はもうその血筋はいないが象徴として名は残っている』

そう言われ、資料を受け取った際、一緒に受け取った絵本を読んでみる。

『このゲーハルトって奴は誰なんだ?』
『裏切りの忠義の騎士………そいつはログスバインの親友で親友と教会の為に敵に回った騎士の事だ』

ゲーハルトの絵をバルトは見る。

『内で醜い権力争いを始めた聖王教会。それをやめさせるにはどうすればいいのか?ログスバインはずっと悩んでいた。そんな時親友だったゲーハルトが言った。「俺が全てを正す」と』

そんな説明をされながら絵本を見てみるバルトだったが絵本にはそんな事一言も書かれていなかった。

『そしてゲーハルトはログスバインに対抗する者全てを裁いた。当然権力争いも無くなった。裁かれるのが怖いからだ。だがログスバインはそんな事望んでいなかった。ゲーハルトがこんな事をするとは思っていなかった。だからこそゲーハルトを危険視した周りはゲーハルトのしてきた事を明るみにし
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ