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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第39話 バルトマンの過去(中編)
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…バルトの小さい頃は私も詳しくは知らない。聞いてもつまらないからって教えてくれなかったから………だけどあの時のバルトの言葉は心から発した言葉だと思うの。だからこそあの時、騎士団に入る事を選んだ」
「それからバルトは?」
「元々の実力も含め、みるみる内に実力を付けていったわ。だけど元々あんな態度でしょ?」
「ふふっ………確かにバルトさんが聖王教会にいる騎士みたいにやってたら吹いちゃうかも………」
クスクス笑いながら話すなのはの言葉を聞いて、フェイトや、はやて、ヴィヴィオもそんな光景を思い浮かべて笑みがこぼれた。
「あまりにも騎士とは呼べる振る舞いじゃなかったから中々出世しなかったわ。だけどお父様の次くらいに喰らい付く実力はあったと思う」
「そこはやはりバルトさんって事ですね」
「そしてバルトが騎士団に入ってから3年が経った頃よ………」
「ふあ〜っ、平和だな………」
ミッドチルダの聖王教会の敷地内。
その中にある芝生の上で寝ていたバルト。
「バルトサボり?」
「………なんだカリムか」
「何だとは何よ。良いのこんな所に居て?」
「休憩中だよ」
「全く、いつまで休憩しているつもりよ………」
呆れながらもカリムはバルトの隣に寝転がる。
「おい、サボりか?」
「私も休憩中よ。ああ〜!いい天気………」
「だな………」
3年の間、バルトはこの聖王教会で時を過ごした。
最初こそロレンスの問いの答えが分かり次第出て行くつもりだったのだが、結局何処へも行かず騎士としてやって来ていた。
その理由として答えがまだ見つかっていないこと、そしてまだ一度たりともロレンスに勝った事が無かったからだ。
「だけどバルトは3年経っても相変わらずね。ぐーたら毎日過ごして………」
「あのな………戦闘でいつも活躍してるだろうが!!」
「じゃあ報告書の方もしっかりやってくれるのよね………?」
「報告書もちゃんと提出してるだろうが!」
「部下のロイズ君がね」
そう言われ、バルトは言葉を失った。
「………あいつ、喋ったのか?」
「いいえ、彼は何も話していないわ。私がチェックしていて気がついただけよ」
「あいつ模写得意なんだぞ?」
「模写でしょ?手本が無くちゃいくら模写が上手くたって気づく人は気づくわよ」
と自信満々に言うカリムに『ストーカーに近いくらいしっかり把握しているんだな』と思ったが、それ言うと話がやたらと長くなりそうなので言うのは止めた。
「そうだ、今日の夜、団長室に来るように言ってたわよ」
「カリムの護衛の件なら断ったはずだが………」
「断ったの!?」
「ああ。俺は守るのは性に合わないんでな………って何でそんなに睨ん
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