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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第39話 バルトマンの過去(中編)
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実力?」
「まあ健康診断だと思えばいいさ。カリム、お前も手伝えな」
「あっ、はい………」
とカリムの返事を待たずに通信機で連絡を取り始めるロレンス。
「………お前の親父、自分勝手だろ。俺まだ受けるなんて一言も言ってないだが………」
「……………ごめんなさい」
流石のカリムも庇い様が無かった………
「魔力ランクSランク!?」
「ほう、想像以上だな」
「それに空戦、陸戦どちらもSランクだなんて………管理局でも即スカウトされるレベルですよ」
「そんなに凄いのか………?」
色々と知らない言葉を告げられ、イマイチ理解できないバルト。
「ワシがAAA+と言えば分かるか?」
「………どっちが凄いんだ?」
「Sの方が上です」
「じゃあ俺はお前の親父さんよりも上ってわけか………」
「何嬉しそうな顔してんだ。ワシよりも魔力ランク上ってだけで別にお前の方が強いってわけじゃねえぞ?」
「いや、前は屋内の狭い場所だから負けただけだ。空を含めれば俺のスピードで圧倒してみせる」
「ほう、面白い………ならばやってみるか?」
「今度は確実に潰す!!」
「はっ!?ここは………」
「おはようございますバルトさん」
バルトが目を覚まし、起き上がるとその場所は前と同じ医務室だった。
「カリムか………俺は一体………」
「昨日お父様と戦ったのは覚えています?」
「………ああ、思い出した。お前の親父、化物過ぎるだろう………」
「伊達に騎士団長していませんですから」
昨日の勝負、バルトは自分の自信のあるスピードと圧倒的な攻撃で果敢に攻め続けた。
「だが、あのジジイ、最小限の動きと少ない手数で俺を圧倒しやがった………有り得ないだろ、何故あんなに一撃一撃が重く強いんだ?訳が分からねえ………」
「まあお父様のやる事だから………」
「それでいいのか………?」
「皆が納得してるわ。………それでまたお父様から連れてくるように言われているんですけど………」
「行く」
前回同様着替え、カリムの案内のもと再び団長室へと向かった。
「よっ、調子はどうだ?」
「………お陰様で」
バルトが睨んで見るが相変わらず当人は気にせずバルトの態度を見て笑っている。
「まあそんな顔するな。お前に良い物をやろう」
そう言ってロレンスは机の上に小さなアクセサリーを置いた。
「これは………?」
「お前のデータを基に作ったデバイス『ガーフォル』だ」
「俺の………デバイス?」
「昨日の使ってたデバイスはお前の癖や戦い方を記憶さ
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