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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第39話 バルトマンの過去(中編)
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「嘘………手も足も出なかったの?」

優理が思わず呟いたが他の皆も同じく驚いた顔をしていた。

「ああ。ジジイは零治から見るウォーレンみたいな奴だと思ってくれればいい」
「師匠って事ですか?」
「そう思ってたのか!?………まあ確かにジジイから教わった戦い方が今の俺の戦い方になってはいるが………あの娘バカが俺の師匠だとは認められねえ!!」

「いや、まるっきり今の君と同じじゃないか」

スカさんの言う通り、全てを敵に回してもヴィヴィオを守る宣言しているバルトさんは誰がどう見ても親バカ、いや娘バカだと思う。
それを証拠に同じように思った皆が小さくクスクス笑っていた。
かえって隠れて笑われていた方が本人としては恥ずかしいと思う。

こういう時ウェンディは貴重だと思う………あいつは空気を読まずに自分の思ったように言うからな。恐らくあいつがいたら大笑いしていただろう。

「おい、話を続けるぞ!!」

取り敢えずこの空気をどうにかしたいバルトさんは話を話を先に進めることにした様だ………








「………ううん?」

目が覚めると白い天井。首を動かし右を見ると窓から豊かな自然と共に暖かい風が通り過ぎた。

「気が付きましたか?気分は大丈夫ですか?」
「カリムか………ここは?」
「聖王教会の一室です。お父様と戦った後、死んだようにずっと寝ていたんですよ?」
「そうか………ん?聖王教会?聖王教会って何だ?」
「えっ、知らないんですか………?」
「ああ、初めて聞く」
「そうですか………まあざっと言えば管理局と同じく、危険なロストロギアの調査と保守を使命としている宗教団体ってところですね」
「ロストロギア?管理局?」
「………分かりました、一から説明します」

そこからバルトは約2時間程カリムの授業を受けるのだった………








「なるほど、じゃあここは幾多の世界を管理する世界の中心って事だな」
「まあそんな風に思っていただければ良いです」

話を聞いたバルトは体を起こし、ベットから下りて立ち上がる。

「あっ、バルトさんの着ていた服は其処に………」
「ああ、サンキュー」

小さな机に畳んで置いてあった服を取り着替え始める。

「あああ、わ、わ、私外に出てますから!!!」
「ん?ああ、分かった」

そう言って慌てて出て行ったカリムを見送った。

「何だ?」

バルトは首を傾げながら着替えを続けたのだった………











「待たせたな」
「い、いえ………あの………お父様がお呼びです」

そう言って先を歩くカリムだったが顔が真っ赤だったのにバルトも気がついていた。

「カリム、顔が赤いが体調
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