暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep14其は抑止の力と戻りて〜Advent〜
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り着いた“時の庭園”の最下層。樹の根のような岩石が所狭しと張っている空間にプレシアと、彼女の娘のアリシアが眠るポッドがあった。
「直接会うので初めまして、プレシア・テスタロッサ。あなたの計画を潰しに来た、シャルロッテ・フライハイトよ」
ハッキリとプレシアの邪魔をすると面と向かって宣言する。その言葉にプレシアの表情が怒りに歪む。もはや病的と言ってもいいわね。
「引いてくれ、シャル。・・・時空管理局執務官、クロノ・ハラオウンだ。プレシア・テスタロッサ。時空管理局艦船アースラへの攻撃。ロストロギア、“ジュエルシード”の違法所持及び使用の罪で逮捕する!」
クロノが私を押しのけ、プレシアの罪状を口にした。痛いっ・・・というか、フェイトの前でそれはダメでしょうが。フェイトはそれを気に留めず、私たちの前に出てプレシアと対峙。そして小さく「母さん・・・」と呟く。アルフとなのはとユーノはそっとフェイトの側に佇んで、事の成り行きを見守っている。
「今さら何の用? 私はアリシアと共に過去と未来を取り戻すのよ。こんなはずじゃなかった世界の全てをねっ!」
その感情もかつての私は抱いたことがある。でもね、それはもう・・・。
「プレシア・テスタロッサ。世界はいつだって、こんなはずじゃないことばっかりだ。いつの時代、いつの世界でもそうさ。こんなはずじゃなかった。こうなるはずだった。でも、1度そういう結果が出てしまった以上、それはもう認めるしかないんだ。こんなはずじゃない現実から逃げるか、立ち向かうかは個人の自由だ。だけど、自分の勝手な悲しみに、無関係な人間を巻き込んでいい理由は、どこにもありはしない」
クロノはまるで実体験したかのような言葉を口にした。
(へぇ、格好良いじゃないの、クロノ)
それほどまでに一生懸命な姿に私は素直にそう思った。けれどプレシアは聞く耳持たないといった感じで、こちらを睨むばかり。やっぱりダメのようね。プレシアには愛娘アリシアの復活しか頭にないらしいわ。それでもフェイトはさらに一歩を踏み出して、プレシアへと言葉をかける。
†††Sideシャルロッテ⇒フェイト†††
私はルシルに言われたように、自分の想いを母さんに伝えることにした。今でないと、もう叶わないと思ったから。ゆっくりと言いたいことを考えて、伝わってくれるようにと祈りながら、私は口を開いた。
「母さん。私はあなたに言いたいことがあってここまで来ました」
「言いたいこと? 何か恨み言でもあるの?」
「違います。私は・・・私はフェイト・テスタロッサです。アリシア・テスタロッサじゃありません。あなたにとって、私はただの人形なのかもしれません。アリシアの偽者だって言われても仕方ないです。だけど私は、フェイト・テスタロッサは、あな
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