暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep14其は抑止の力と戻りて〜Advent〜
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トは立ち上がるとバリアジャケットへと変身して、力強くそう宣言した。アルフは泣きながら「うん! うん! 行こうフェイト!」とフェイトの腰にしがみつく。フェイトはアルフの頭を撫でながら微笑んだ。

「よし! そうと決まれば行こうか、フェイトファミリー!」

俺は左拳を右手の平にパシンと打ちつける。

「おおっ!!」

「は、恥ずかしいよルシル。アルフも・・・」

アルフはノリノリで右腕を高く上げ、フェイトは頬を少し赤く染めて呟く。フェイトファミリーの出撃も決ったことだ。俺も本来の力を顕現させようか。

「契約執行形態、顕現。及び、第三級断罪執行権限、解凍」

“界律の守護神テスタメント”の聖衣と仮面、そして漆黒に輝くケルト十字型の2m近い錫杖、“第四聖典”を武装する。そして生前から使っている執行権限(リミッター)を第三級に設定。すでに精神接続(リンク)を終えて、現在の状況は確認してある。

――ジュエルシードの使用による世界消滅の阻止。能力値を18%まで使用可能、、最大魔力をSSSランクに設定。固有魔術を中級まで使用可、ただし威力はSSS設定。魔力炉(システム)の完全正常稼動、神々の宝庫、英知の書庫、英雄の居館、聖天の極壁の使用不可。“界律の守護神テスタメント”の能力の使用可、第四聖典の使用可――

ようやく固有術式の使用が可能となった。中級以上は未だに制限されたままだが、それで十分だろう。こうなれば相手が人間である以上、負けはない。唯一の例外として、界律の守護神(われわれ)と対をなす敵である“絶対殲滅対象アポリュオン”には苦戦を強いられるが。

「さぁ行こうか」

そうして俺たちもシャル達に続き“時の庭園”へと向かう。

†††Sideルシリオン⇒シャルロッテ†††

意気揚々と“時の庭園”へと乗り込み、兵隊どもを撃滅していっていた私は今、プレシアの元には誰が行くか、クロノと言い争っていた。こんな時まで言い争いなんて馬鹿みたいだけれど、クロノは至って真面目だから始末に負えない。2人して、兵隊どもを片付けながら怒鳴りあっている。大人しく言うことを聞け、チビッ子。

「だから! 私なら何とか出来ると言ってるでしょ!」

「いいや! プレシアの逮捕は執務官である僕の仕事だ! 君はなのは達と駆動炉の停止に向かえ!」

「えっと〜、こんなことをしている場合じゃないような〜」

「なのは、危ないから下がっていた方がいいよ。シャルの攻撃に巻き込まれたら、ただじゃ済まないような気がするから」

私はクロノを力ずくで黙らせるために兵隊どもへの攻撃を一時やめた。だけど、それがまずかった。なのはとユーノが5体の兵隊どもに囲まれてしまった。

「ああもう! クロノの馬鹿!!」

「僕の所為じゃない
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