暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep14其は抑止の力と戻りて〜Advent〜
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のよ」戦闘に入ろうとしていた彼を制止する。

「ここは任せて。なのは達は今後のために魔力を温存しておきなさい」

「え? でもシャルちゃん」

「何を言っている。あれだけの数なら僕も手伝う」

2人がそう言っている間に、「この程度・・!」私は“第三聖典”を振るい、ある能力を使って何十体という兵隊を破壊し尽くした。脆い、脆すぎる。この程度では準備運動にすらならない。その光景に「えっ・・・!?」3人ともその一瞬の攻撃に唖然としている。当然かもしれないわね。ただ十字架を振るっただけで、あれだけの数を殲滅したのだから。

「ほら、急ぐのでしょ?」

「え? あ、ああ!」

そして私たちはクロノを先頭に“時の庭園”、プレシアの待つ部屋を目指して進んだ。

†††Sideシャルロッテ⇒ルシリオン†††

シャル達が“時の庭園”へと侵入したようだ。俺とアルフはフェイトを医務室へと運び、ベッドに横にさせている。医務室の壁には“時の庭園”で暴れるシャル、それに付いていくなのは達の姿が映るモニターが展開されている。

(フェイト。折れてくれるな。辛いかもしれないが、まだ終わっていいはずはない)

とは言っても、まだこんなに幼い子にはプレシアの暴言は刺激が強すぎた。生気のない瞳をしたフェイトを心配しているアルフのその姿は、使い魔ではなく、フェイトの姉のような存在に見えた。俺はフェイトの心を取り戻すために言葉を選び、口にし始めた。

「フェイト。フェイトは本当にこのままでいいのか? このまま何もせずに、ただここで眠っているか?」

「なっ!? ルシル、あんた・・・!」

アルフがフェイトの側から俺の元へと来て、胸倉を掴み上げてきた。それを甘んじて受けながら言葉を続ける。

「・・・っく、フェイト。高町なのはは言っていたな、まだ始まっていないと。俺も彼女に同意するよ。君の今までは、プレシアの言うままに過ごしてきただけだ。ならば、もうそろそろ自分の思うままに生きてはみないか?」

「・・・私の・・・思うまま?」

フェイトはようやく反応を示したが、未だに瞳に輝きを取り戻してはいない。アルフは俺を降ろして、フェイトの方へと顔を向ける。

「そうだよ、フェイト。自分の意思で自分のしたいことをする。それが人間(ヒト)というものだ。このままプレシアと別れるのは嫌だろ? 確かにあのようなことを言われたけど、まだ終わってはいないんだ。まだ間に合うかもしれない。だから自分の今、心にある想いをぶつけろ。君は、フェイトは間違いなく・・・プレシアの娘なのだから」

「・・・っ! 想いを、ぶつける・・・うん・・・。そう、だよね、まだ私は始めてもいなかったんだ。行こう、アルフ、ルシル。母さんのところに!」

瞳に力が戻ったフェイ
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