暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep14其は抑止の力と戻りて〜Advent〜
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上で手錠をされてしまっている。かつての大英雄の手錠姿が見られるなんておかしな話よね。

「お疲れ様。それから初めまして、フェイトさん、ルシリオン君。この艦アースラの艦長、時空管理局・提督、リンディ・ハラオウンです」

ブリッジに到着すると、リンディ艦長がルシル達の元へと来て挨拶をした。

「魔術師ルシリオン・セインテスト・フォン・シュゼルヴァロードです。と言っても調べているのでしょうが、一応は礼儀ですので」

フェイトは口を閉ざしたままだけれど、ルシルは挨拶を返した。そんなルシル達を横目に私はモニターに意識を向け、現在の状況を確認する。プレシアの拠点へと進攻するアースラの魔導師(武装隊だったかしら?)達。パッと見、なのはやフェイトより弱いかもしれないわ。

「高町なのは。悪いけど、フェイトを別の部屋などに連れて行ってくれないか? 構いませんよね? リンディ艦長」

ルシルはフェイトに母親が逮捕される場面を見させないために、なのはにフェイトを頼んでリンディ艦長に確認する。私が連れて行ってもいいんだけど、ここは正真正銘の子供であるなのはが行くべきだと思うわ。

「待ってルシル。私は大丈夫だから、逃げたくないから」

けれどフェイトはそう言って断る。それと同時に、武装隊がプレシアを包囲して投降する様に呼びかけた。玉座のごとき肘掛け椅子に座るプレシアは肘掛に頬杖をつき、不適な笑みを浮かべて、余裕に満ちている。そんなプレシアの元に数人を残し、残りの武装隊員たちは玉座の先へと調査するために入っていく。

「フェイト・・・ちゃん?」

「わ、私・・・?」

そしてブリッジのモニターに映ったのは、フェイトより少し幼く見えるけど、まったく同じ姿の少女で、水槽のような物の中に浮いていた。その様子になのはとユーノ、フェイトとアルフは驚いている。

「私のアリシアに近寄らないで!」

玉座の間で包囲されていたプレシアは武装隊を瞬時に蹴散らし、すぐさま移動して水槽の前に居た武装隊の何人かを吹き飛ばす。アリシア。それは、あの水槽の中に浮いている少女の名前なのかもしれないわ。
武装隊員たちは、プレシアの今の公務執行妨害を見て構わず攻撃に移った。だけれどプレシアは何とも思わないのか、それを容易く防ぎきった後、手の平を前に差し出した。

「危ない! 防いで!」

リンディ艦長の声がブリッジに響く。けれどその指示は少し遅かった。プレシアの広範囲に放たれた雷撃に、武装隊は成すすべなく瞬時に全滅した。なるほど。あれが大魔導師と謳われた力というわけね。確かにかなり強力な雷撃だわ。リンディ艦長は気を失って倒れ伏している武装隊の送還をエイミィ達スタッフに指示している。

「アリ・・・シア・・・?」

フェイトが呟く。プレシアはゆっくり
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