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魔法少女リリカルなのは〜その者の行く末は…………〜
Chapter-3 Third Story~Originally , meeting of those who that you meet does not come ture~
number-30 biue flame of thuth
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よ」
「嫌だ。私の大切な人が戦いに行ったのに、私だけ……私だけ置いて行かれるのは嫌だ。もうあんな思いはしたくないから……」
「フェイトッ!!」


フェイトは、リンディの制止も聞かずに転移ポートからシステムU−Dが出現した位置まで転移していった。


いつも温和なリンディがフェイトを敬称もつけずに呼んだ。そこにははっきりとした上下関係があったのだ。しかし、フェイトはそれに屈しなかった。
――――自分の大切な人のもとに――――
その言葉にリンディは、不覚にも昔を思い出してしまったのだ。もう解決している悲しい事件。愛する人が命と引き換えに守ったミッドチルダの人々――――。リンディはここまで考えて左右に大きく頭を振った。もう過去のこと。今を見据えて、未来を見据えて生き続けていくしかないのだ。フェイトには自分のような思いをしてほしくない。そんな私情も混ざってしまい、あまり強く言えなかった。


それでもリンディは、フェイトが自分の意思を優先してそれを固い決意のもと動き出してくれたことに嬉しさを覚えている。そして、まるで自分がフェイトの母親のような気がしてきた。
――――フェイトの本当の母親、プレシア・テスタロッサ。
彼女は自分の心を偽り続けていただけだった。燐夜と話していてそれを自覚したと彼は告げている。もし彼女が心を偽ることなくフェイトに接していたら……。そんな今となってしまっては、有り得ないことを次から次へと考えてしまう。リンディは、フェイトを養子にすることが不安だったのだ。


「ふうっ……」


いつの間にか関係ないことを考えていた自分を諌めつつ、モニターに目を向ける。今、モニターに映し出されているのは、一触即発の雰囲気を醸し出しているシステムU−Dと三桜燐夜の二人。別のモニターには、その二人がいる場所まで急いで向かっているフェイト。


「リンディさん! 今の警報、何ですか!?」


大声を出しつつ管制室に駆け込んできたのは、なのはとアミティエ、キリエのフローリアン姉妹だった。
なのはは、まだキリエの保護という任務(ミッション)からそう時間が経っていないため、疲労が溜まっている筈なのだが、そんな素振りは見られず、むしろ元気が有り余っているといった印象を受ける。
フローリアン姉妹は、見た目の外傷がなく普通にいつも通りということだった。


なのはの質問にリンディは、簡単に答える。勿論、なのははそれを聞くと、すぐに助けに行こうとする。しかし、それをクロノが止めた。フローリアン姉妹は黙って静観しているが、なのははそうではなかった。道に立ち塞がるクロノに食らい付こうとする。
リンディは、そんななのはを見かねて折れた。燐夜の後方支援(サポート)という名目の任務(ミッション)をなのはたち三人に発動した。
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