闇の中で〜
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咲はサチの元に走り出す。俺も後を追い・・・
「亮!俺の腕掴め!」
「あ、ああ!」
咲が差し出した右腕を掴む。そして咲は左手をサチに突き出す。
「さっきので要領は分かった・・・行くぜ!」
瞬間、意識が飛ばされた・・・
「・・・い、亮!」
「・・・っは・・・!」
目を開くと、辺り一面黒に覆われていた。
「ここが・・・」
「サチさんの精神だ。・・・闇のせいで殺風景極まりないがな」
「ふーん・・・でも身体に違和感は特に・・・」
「そりゃそうだ。お前の精神は俺の闇で覆ってある。それがある限りお前が闇に浸食されることはないぜ」
「そうなのか・・・あ、サチは・・・」
「とにかく潜ろう。ただ、俺から離れるなよ」
「・・・そうだな。ここではぐれたら迷子どころの話じゃ・・・」
「それだけじゃない。近くにいなければ俺の闇が消えて・・・お前が闇に呑まれる」
「・・・ハードだな。急ごう」
しばらく進んでいくと咲が顔をしかめる。
「咲?」
「いや・・・気にするな。それよりも・・・来るぜ」
「え・・・?っ!?」
辺りの闇から黒い影が現れた。
「コレは・・・?」
「異物を取り込もうとしてんだよ。負けんなよ、亮」
「お、おう・・・」
俺は身構えて・・・気付く。
「そう言えば精神なのに武器が・・・」
「記憶が造りだしてんだよ。俺も開閉能力とか使えるし」
「っと・・・来るぞ!」
迫ってきた影を切り裂く・・・が、手応えがない。
「これ本当に倒してるか!?」
「いいや、あくまで一時的に吹き飛ばしてるだけだ!すぐに復活する!・・・だからひたすら進め!」
「チッ・・・!」
気弾をばら蒔いて俺達は逃げる!
「・・・そういや、なんか疲れないな・・・」
「そりゃ良いことだ。ここで疲れるってことは精神が磨り減ってるってことだからな」
「うへぇ・・・お前は馴れてんなぁ」
「人に入った回数は数えるくらいだけどな・・・つか馴れたくもねぇっての」
影を吹き飛ばし、逃げるを繰り返す。
「こう殺風景だとなぁ・・・」
「まあ気持ちはわかる。ただ、ここで気が滅入ると・・・」
「わかってるよ・・・」
想像したくもないが・・・って。
「なんだこれ
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