暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep13白と黒の決戦〜Wish vs. Wish〜
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†††Sideルシリオン†††
「くそっ! フェイトとアルフは何を考えているんだ!?」
俺は今、アジトのマンションの1室で、フェイトのバインドによって動きを封じられていた。ここまで帰って、フェイトの治療を終えた途端にこのような状態にされてしまった。何故このようなことになったかというと、それは1時間前に遡る。
・―・―・回想だ・―・―・
マンションに帰ってしばらく経った頃。フェイトのダメージを治癒術式ラファエルで癒し、そして目を覚ました彼女は謝罪と感謝を繰り返した。そんなフェイトを見て、プレシアへの怒りでどうにかなりそうだったその時・・・
――リングバインド――
「えっと、フェイト? これは一体なんの冗談だ? 俺はあまりこういう冗談は好きじゃないんだがな」
いきなりのバインド。あまりに突然、想定外だったため完全に捕まってしまっている。その突然のバインドに、出来るだけ優しく問いかける。フェイトは俯き、俺から視線を逸らした。
「ごめんね、ルシル。私は、母さんとルシルがこの前みたいになるのが嫌なんだ。だから今日は、ここに残っていてほしいんだ」
フェイトがそんなことを言ってきた。あの女の元へフェイトとアルフだけで行かせる? それは却下だ、フェイト。
「ダメだ、俺も行く。この前のようにはならないから大丈夫だ」
フェイトは何も言ってくれない。必死の説得も通じていないようだ。顔を上げたフェイトは悲しそうな顔をして、「ごめんなさい」と謝るだけ。唯一の頼りとしてアルフに「君からも何か言ってくれ!」そう言うが反応は薄い。おい待て、まさか君までフェイトと同じようなことを言うんじゃないよな?
「・・・ごめん、あたしの御主人様はフェイトなんだ。フェイトがそうするって言うんだったら・・・あたしは従う」
最悪だ。こうなったら自力でバインドを破壊してやる。そう考え、魔力を生成しようとすると・・・
――エラー。現在
魔力炉
(
システム
)
は重大なダメージにより修復中――
頭の中に浮かび上がる。まさか、あの時のクロノの砲撃がまずかったのか? 確か非殺傷設定の魔法は肉体ではなく、体内の魔力器官にダメージを与える、というものだ。だが、それはおかしい。砲撃の後に俺は複製術式を使った。
(まさか時間差で効果が出た? なんだこれは。俺は、こんなに弱かったか・・・?)
そんなことを考えている内に、フェイトたちは扉へと手をかけていた。
「待つんだ! フェイト! アルフ!」
・―・―・回想終了だ・―・―・
「ああもう! いつになったら
魔力炉
(
システム
)
は復活するんだ!?」
部屋に俺の声だけが響き渡る。くそっ、無事でいてくれよ2人とも。
†††Sideルシリオン⇒シャルロッテ†††
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