暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep13白と黒の決戦〜Wish vs. Wish〜
[7/13]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
の言葉を戦闘開始の合図として、私とルシルは最後の戦いを始める。背中の剣翼を解除したルシルは一瞬で距離を詰めて、“グングニル”を薙ぐと同時に光の波を出現させる。それを「っく、はぁぁぁッ!!」切断するものの、“キルシュブリューテ”を持つ右手が痺れる。
「ぼさっとしている暇はないぞ、シャル! 我が手に携えしは確かなる幻想!」
「くっ、まだまだぁっ!」
ルシルは自分を軸にして回転しながら“グングニル”を振り回している。私もルシルの動きに合わせて回転しながら、それを避けては捌くという行動で防ぐ。2つの神器が衝突を繰り返し、周囲を照らし出すほどの火花を飛び散らせる。でも「せい!」“グングニル”を大きく弾き、返す一撃でルシルの戦闘甲冑を浅くだけど袈裟切りで切ってやったわ。
「やはり近接では俺の分が悪いか・・・!」
ルシルは1度間合いを取り、人差し指を向けてきた。中距離系術式を発動しようとしている。けれど、それを黙って見ているつもりはないわよ。
「双牙氷風、双牙炎雷、双牙凶閃・・・! 双牙奥義、滅牙翔破六天刃!」
複数属性同時使用の最大術式の1つを使い、6つの属性の刃を六閃放つ。これでルシルの術式の出がかりを潰せると思った。
「
黒虚閃
(
セロ・オスキュラス
)
」
それより早くルシルの指先から放たれる黒い光線。
(ルシルの方が早い!?)
私たちの間で衝突した力は、爆発を起こして周囲の木々を薙ぎ払った。ルシルは続けて、腕を振り降ろすようにして術式を発動させる。
――
砂漠の金剛宝刀
(
デザート・ラスパーダ
)
――
砂で出来たいくつもの刃が襲い掛かってくる。
「このぉぉッ!」
――
風牙真空烈風刃
(
エヒト・オルカーン
)
――
真空の刃を複数巻き込んだ風圧の斬砲撃で砂の斬撃を吹き飛ばして、ルシルの元へと全力で疾走する。だけどルシルは私の行動を逆手にとり、両腕に炎が渦巻かせてカウンター攻撃の態勢に入っていた。
「いらっしゃい。不用意に近付いたのがまずかったな、シャル・・・!」
――煉牙灼熔 爆帝 双焔掌――
「な・・・!?」
以前受けた風牙裂千 空帝 双嵐掌の炎熱バージョンだ。これは受けると本当にまずい。勢いがつきすぎて停止は不可能。なら盾を出すまで。
――
我が心は拒絶する
(
ゼーリッシュ・ヴィーター・シュタント
)
--
ルシルの火炎を纏う両掌打と私の対魔力障壁が激突し、私は攻撃を受けることなく踏み止まれた。だけどルシルはさらに追撃を仕掛けてきた。
――光牙輝星 天帝 双煌掌――
その閃光纏う両掌打の一撃によって、一瞬で盾にヒビが入り所々が砕けていく。これでダメなら、もう1つの盾を用意するまで。
「これなら・・・どう!?」
――|真楯《ハイ
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ