暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep13白と黒の決戦〜Wish vs. Wish〜
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私は誤魔化さないし、もうこれ以上ルシルのことに関して騙していたくはない。

「ごめんなさい、なのは。本当のことなのよ。私は彼、ルシリオンとは昔からの知り合いなの。あなたとユーノに、ルシルの、彼女たちの仲間だと思われて嫌われたくなかったから嘘を吐いていたの。後でならどれだけ罵ってくれてもいい。だけど今は、今だけはあなた達の味方として一緒に・・・」

戦ってほしい、と最後まで言えなかった。たとえ嫌われるようなことになっても仕方ないような嘘を吐き続けてたから。

「そっか、うん。・・・確かに嘘を吐かれていたことは少しショック、かも。だけどね、それでもシャルちゃんは私の大事な友達だよ。だからそんな悲しいことを言わないで」

なのはが笑顔でそう言ってきてくれた。正直泣きそうだけど、何とか耐える。

「ゼフ――・・・ルシル」

フェイトがルシルの顔を見て戸惑っている。ルシルは私たちを見たままで、口を開く。

「どうするフェイト? 俺が彼女――シャルのパートナーだったというのは真実だ。もう信用できないと言うのなら、協力関係を切ってもらってもいいんだ」

「・・・ううん、今までのルシルを見ているから、私は大丈夫だよ。でも、後でいっぱい文句を聞いてもらうから」

「そうか、なら最後まで付き合うよフェイト」

どうやらあちらも現状のまま共に戦うようね。ならば、今回でケリをつけるまで。

「フェイトちゃん、ルシリオン君。お互いのジュエルシードを賭けて戦おう。私とフェイトちゃんは、全てそれからだよ。私たちの全てはまだ始まってもいないから。だから、本当の自分を始めるために、始めよう。最初で最後の本気の勝負を・・・! シャルちゃんとルシリオン君も、それでいいよね?」

なのはからの宣戦布告。フェイトもそれに乗り気なのか“バルディッシュ”を構える。尋ねられた私は「もちろんっ。今度こそ勝ってきなさい」と返し、ルシルは「構わないよ。君とフェイトにすべてを託そう」と頷いた。そうしてなのはとフェイトの2人は、空高く飛び上がって海上へと向かっていった。

「さて、フェイトとなのはも始めたし、俺たちも始めようか、これからを」

「ええ、そうね、始めよう、これからを。でも手加減はしないから」

――真紅の片翼(アインス・ルビーン・フリューゲル)――

私は片翼を出して、空戦モードへと移行する。

「よく言った。こちらも本気を出させてもらう」

ルシルが“グングニル”を手にゆっくりと降りてくる。そうして私たちは、なのは達の邪魔にならないように遠くの林の中へと場所を移す。対峙する私とルシル。さぁ、戦闘開始・・っと、その前に。万が一の保険として、ある魔術を空中に設置しておく。さぁ、私の準備は整ったわ。

「「参る!!」」


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