暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep13白と黒の決戦〜Wish vs. Wish〜
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ほっ」
黒を基調としたインバネスコート。前を留めるのは1つ1つにルーンが刻まれた銀の金具。コートの背部には、十字架の四方から4つの剣が伸びていて、その剣を繋げるように3重の円環、その円環の間にいくつものルーンが刻まれているデザインの、アースガルドの界紋にして魔法陣の刺繍。
詰襟の長衣も黒一色。前立ての赤いラインにも多くのルーンが刻まれている。ズボンもまた黒一色。黒の編み上げブーツ、と言う格好。首には小さな白い南京錠が付いた赤いチョーカーを付けていて、アレはルシルの全力を制限するリミッターとして機能しているモノね。
(携えるのは神槍グングニル・レプリカ・・・。本気、ということね)
「フェイト、もうこんな事はやめよう? あんな女の言うことなんて聞いちゃダメだよ。それにゼフィも、もういいよ! これ以上続けたらあんただって・・・!」
アルフはルシルとフェイトのことを本当に心配している。その悲痛な叫びが、なのはとユーノの表情を悲しげに曇らせた。
「ごめんね、アルフ。それでも私は、あの
母
(
ひと
)
の娘だから」
「俺もアルフの意見には賛成だ。だが、フェイトがまだ続けると言うのなら、俺はそれに協力する。すまないなアルフ。君の思いには応えられない」
ルシルの発言にはみんなが驚いている。まぁ、ルシルの性格ならそう言うのは判っていたけれど、それでもフェイトに協力するというのは聞き捨てならないわね。戦わずに済む、最後の分かれ道。それをルシルは戦う道へ進もうとしている。不毛な結果になることくらい理解しているはずなのに。
「なんでだよ、フェイト、ゼフィ・・・!」
フェイトの母親プレシアをなのは達と協力して止める。おそらく、それが今の私とルシルの役目だ。だからこそ、それを無視するルシルには・・・
「いい加減にしなさい! ルシリオン・セインテスト・フォン・シュゼルヴァロードっ!」
怒りしか湧いてこないわ。私は突発的にルシリオンが今使っている名前をフルで叫ぶ。しまった、と思ったけれど、どうせそう遠くない内に知られるのだから、それで良しとした。けど、それを聞いたフェイトとアルフは案の定驚いていた。
「シ、シャル? どうしてあいつの・・・名前を・・・?」
アルフが動揺しながら聞いてきたから、私は正直に答える。
「この私、白きシャルロッテと対を成すのが彼、黒きルシリオンだから。彼が私のパートナーだった奴だからよ。本当なら話し合いで連れ戻したかったのけど、もういいわ。1度ボコボコにしてから強制連行することにしたから」
「ゼフィ君・・・ううん、ルシリオン君とは本当に知り合いなの? シャルちゃん」
なのはが驚いた表情のままでそう聞いてきた。それはそうよね。今までのことを考えたら信じられない話だろうし。けど、
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