暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep13白と黒の決戦〜Wish vs. Wish〜
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威力がハンパじゃなかった。これだけの砲撃をほとんど溜めもしないで撃つなんて、あの子はとんでもない魔導師だ。私は撃墜寸前までいってしまったけど、でもあの砲撃を耐え切った。耐えきって見せた。でももうボロボロだ。もう何も出来る気がしない。けど、それはあの子も同じはず、そう思った。

「受けてみて、フェイトちゃん。ディバインバスターのバリエーション」

その言葉と共に、あの子の前面に現れた魔法陣へと光が集まっていく。それはまるで星の光のような、とても綺麗なものだった。

「しゅ、集束砲・・・!?」

――レストリクトロック――

私は残る力で何とかしようとしたんだけど、今度は彼女のバインドが私を捕える。

「バインド!?」

外れない、外せない。これはまずい。あんなのを受けたらどうなるか判らない。

「これが私の全力全開! スターライト・・・ブレイカァァァーーーッ!!」

とてつもなく巨大な桜色の閃光。もうダメだ、私はこれで終わる。

(ごめんねルシル。ごめんなさい母さん)

†††Sideフェイト⇒ルシリオン†††

「俺たちの負け、みたいだな」

俺は自力でシャル達の元へと戻ってきた。シャルがあんな機雷設置などというトラップを使ってくるとは思ってもいなかったために油断した。いや、それは言い訳にすぎないな。この大一番で負けたことは消えない事実だ。

「おかえり、ルシル。どこまで飛ばされていたのかしら?」

「・・・ほっとけ。それよりアルフ、今まで騙していてすまなかった。謝ったところで許してもらえるとは思っていないが、それでも謝っておく」

俺はアルフに頭を下げて、心の底からの謝罪を口にした。

「・・・ふぅ。フェイトが言ってただろ? 今までのアンタのことを思えば、そんなことはどうでもいいって。あたしもそうだよ、ルシル」

アルフは本心からそう言ってきているようだ。本当にいい奴だよ、君は。時折鬱陶しいが。

「そうか、ありがとう。それじゃあフェイト達を迎えに行こうか」

俺たちは浮遊しているフェイトとなのはの2人に視線を向ける。2人で何か話しているようだが、俺たちには聞こえない。だが、そこで再びプレシアの魔法がフェイトに襲い掛かろうとしていた。しかし俺だって、何の対策も考えていないわけじゃない。

「ただ祈りて、其は高みの盾とならん」

――大いなる雷神の天蓋――

蒼雷で構成された盾を2人の真上に展開させた直後、プレシアの雷撃が盾と衝突した。しかし雷撃は避雷針の代わりとなった盾によってフェイトを襲うことなく、周囲へと拡散していった。ざまぁみろ、プレシア。もう2度とフェイトを傷つけるようなマネはさせん。


・―・―・シャル先生の魔術講座・―・―・



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