暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep12ジュエルシード海上争奪戦〜Final match〜
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海水を汲み上げて造った巨大な水の塊を海に叩きつけ、大波を発生させてクロノ達を飲み込ませる。連中が波に呑まれて海に沈んだのを確認して、俺はその隙にこの場から去った。

†††Sideルシリオン⇒なのは†††

「4人とも無事でなによりです。よくやってくれましたね」

アースラへと帰艦した私たちは、以前アースラの人たちに紹介された部屋、ブリーフィングルームへ場所を移して、リンディさんから労いの言葉を掛けられていた。私とユーノ君は「はい!」って答えて、シャルちゃんだけは考え事をしてるようで返事はしないで頷くだけ。ゼフィ君のことを考えているのかも。

「艦長。今回の事件の首謀者と思われる人物を断定しました。エイミィ、モニターに例のデータを」

「はいは〜い」

いつの間に調べたのか判らないけど、クロノ君は犯人が誰か判ったと言って、エイミィさんにモニターに映すように頼んだ。そして映し出されたのは1人の女の人。その女の人を見たリンディさんが「やっぱりそうなのね」って予想してたみたいに、少し残念そうにそう言った。知っている人なのかな?

「そう、僕たちと同じミッドチルダ出身の魔導師、プレシア・テスタロッサ。専門は次元航行エネルギーの開発。偉大な魔導師でありながら、違法研究と事故によって放逐された人物です。登録データとさっきの攻撃の魔力パターンも一致していますし、なによりゼフィがあの雷撃を見たときにプレシアと叫んでいました。そのことからあの少女、フェイトはおそらく、プレシア・テスタロッさの娘です」

「フェイトちゃん・・・あの時、母さんって・・・言ってました」

確かにあの時、母さん、って言っていたと思う。でも様子が少し変だった。

「そ、その驚いてたっていうより、何だか怖がってるみたいでした」

「ゼフィも随分と憤っていたしな。向こうは向こうで何かしら問題を抱えているのかもしれない」

うん。あの時のはゼフィ君、すごい怒ってた。フェイトちゃんを心配していることがよく判るほどに。それにフェイトちゃんも。普通ならお母さんに対して、あんな顔も声も出さないはずだ。あれはどう見ても怖がっているようにしか見えなかった。

「エイミィ。プレシア女史についてもう少し詳しいデータを出せる? 放逐後の足取りや家族関係、その他なんでも」

「はいはーい、すぐ探します♪」

私もよくプレシアさんの映像を見る。この人が、フェイトちゃんのお母さんなんだ。フェイトちゃんが恐がって、ゼフィ君が本気で怒るくらいの・・・。

『なのは。もしフェイトが母親を恐れるようなことをされているなら、私たちが助けてあげないと、ね?』

シャルちゃんが念話でそう話しかけてきた。

『うん。もしそれが本当なら助けてあげたい。そして友達になりたいんだ』

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